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大一番に向けて抜かりなし。ペルーサが安藤勝騎手を背に躍動した。
芝コースでミッションモード(牡3、1000万下)に2馬身先行する形でスタート。道悪を苦にせずスピードを上げる。コーナリングはスムーズで、直線でも鞍上は手綱を抑えたまま。馬なりのまま、余裕を持ってゴールし、5ハロン66秒5、3ハロン37秒6-12秒2をマークした。
「デキはいい意味で変わらず、言うことないよ」とアンカツの表情は明るく、藤沢和調教師も「先行させたのは、芝の塊などが飛んできて目をやられないように。秋に3戦しているから、息を整える程度で十分だよ」と好仕上がりに満足げだ。
ダービー以降の4戦はすべて出遅れ。陣営は策を尽くして対処してきた。22日も追い切り後、ゲートに直行。2度通してから3度目に約50秒駐立してから発馬。悪さは一切みせず、練習の成果は明らかに表れている。ジョッキーも「格段に良くなっているよ」と断言。藤沢和師が「レースではおそらく先頭を行きます(笑)」とリップサービスをする余裕が生まれるのも、「この3週間でこれほどゲート練習をやった馬は他にいない」という自信を持っているからこそだ。
ペルーサは天皇賞(2着)でブエナビスタを上回る上がり3ハロン33秒6をマークした。スタートさえ互角ならば、打倒女傑が現実味を帯びてくる逸材。「やるべきことはすべてやった」とアンカツは腹を決めて、暮れの大一番に臨む。(松永昌也)
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