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第59回ラジオ NIKKEI賞(4日、福島11R、GIII、3歳オープン国際、ハンデ、芝1800メートル、1着本賞金3900万円=出走16頭)単勝3番人気のアロマカフェが直線で力強く伸び、クォークスターの追撃をクビ差しのいで重賞初V。柴田善臣騎手(43)=美・フリー=は宝塚記念に続く2週連続重賞ゲットだ。1分47秒3(良)。今後は秋に1度使って、父マンハッタンカフェに次ぐ菊花賞制覇を目指す。1番人気のトゥザグローリーは5着に敗れた。
アロマカフェが、申し分のないレース運びで、待望の重賞タイトルをもぎ取った。
2角付近でガクンとペースが落ち、折り合いに苦労する馬が多い中、中団からレースを進めたアロマ。前走の青葉賞(4着)に続き手綱を握る柴田善臣騎手との呼吸もピッタリだ。直線は馬群の外から一完歩ごとにグイグイ伸びて、先行勢を飲み込むと、大外から猛追するクォークスターをクビ差抑えた。
「道中は凄くいい手応え。4角までいいリズムで走れたし、直線で少し内にモタれたけど大丈夫だった。外から(クォークが)来ていたが、脚が残っていたのでこらえてくれると思った。ダービーを使えなかったのは結果的に正解だったかも。秋にはもっと良くなるので期待できるよ」
青葉賞でダービーの出走権を得られなかったが、秘めた能力をヨシトミは感じている。自身は宝塚記念(ナカヤマフェスタ)に続き2週連続重賞V。「ああ、いいね。他人事みたいだけど(笑)。いつもこうやって応援してくれるのは本当に嬉しいよ」とスタンドの声援に笑顔で応えていた。
「レース前から自信があったし、直線はよく伸びてくれた。今まではソエや体質の弱さがあってみっちりと調教できなかったが、今は普通にやれているからね」。
父マンハッタンカフェを管理していた小島太調教師は、同産駒での重賞初V。マンハッタンも春のクラシックは無縁で、夏場に力をつけて01年の菊花賞→有馬記念を連勝した。思い入れが強い馬だけに喜びもひと潮だ。「これからどう変わって行くかだけど、伸びしろは凄くある。秋は1回使って菊花賞(10月24日、京都、GI、芝3000メートル)へ」と師の視線は菊の舞台を見据えている。
ひと夏越して急成長を遂げた父同様に、アロマカフェの新たな挑戦が始まる。(片岡良典)
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