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【東西現場記者走る】ローゼン急浮上!喜多助手「今回は10割」

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【東西現場記者走る】ローゼン急浮上!喜多助手「今回は10割」

 阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬探しも大詰めに入った。栗東トレセンに滞在中の東京サンスポ、板津雄志記者(39)は5日目にローゼンクリーガーを取り上げた。前走の秋明菊賞は仕上がり途上の状態でV。中間はデキが急上昇しており、人気薄でも目が離せない存在だ。

 関東馬3頭が金曜に阪神競馬場入りするとの情報が入った。栗東トレセンで朝取材をしてから阪神へ向かい、感触を聞こうと考えたが、時間を読み違えて間に合わず。仕方ない。土曜の早朝に取材するとしよう。

 もくろみが空振りに終わったとはいえ、栗東でまたいい情報を仕入れることができた。その馬とはローゼンクリーガー。勝った前走の秋明菊賞は速い上がりの決着に対応して今までにない良さが出たが、調整役の喜多助手は「あの時は次を考えて、だいぶ緩めの仕上げ。本当にこれでいいのかと思うくらいでした。数字で言えば8割あったかどうかですね」と、仕上がり途上でのパフォーマンスだったと明かす。

 では、なぜ前走で及第点のデキを求めなかったのか。それは新馬1着から中2週で臨んだダリア賞(2着)でテンションが上がりすぎてしまったから。当時は何とか馬の後ろで我慢ができたが、GIはそれで通用するほど甘くはない。たとえ前走で負けても1勝馬同士の抽選があると考え、陣営は本番へきっちり心と体を整える方針を選んだ。結果、2勝目を挙げて出走を確定。全ての判断がうまくかみ合っている。

 中間は「乗り出し初日にまたがった瞬間、デキが上がっているのが分かった。今回は10割のデキです」と喜多助手が言い切るほど、グンと状態は上がっている。初のマイル戦にも「器用さがあって完成度も高い。この馬は少し掛かっているように見えても、脚はたまっている。この距離でも」と手応え十分だ。

 唯一の懸念は外めの〔7〕枠(15)番。これには高橋亮調教師も「もう少し内が欲しかった」とこぼしたが、「本来スタートが速い馬だし(この枠なら)ある程度前へ行くかもしれない」と戦法をイメージする。デビュー戦が逃げ切りなのだから、行く馬がいなければハナでもいいはず。最高のデキに加えて展開まで味方すれば、ひょっとしたら、があるかも。本命候補の1頭として、あすの結論までじっくり考えたい。 (板津雄志)



★阪神JFの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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