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《ダービー卿CT=A》向こう正面から3コーナーにかけて、急激にペースが上がったため、差し・追い込み決着となった。中でも、急坂が待ち構える中山で推定ラスト1ハロン10秒7の末脚で3馬身半突き抜け、1分32秒2のレースレコードをマークしたモーリスは別格。GI初挑戦ながら、パフォーマンスはすでにGI級だ。
《京王杯SC=B》前半3ハロンが36秒0という超スローペースで、1着から12着までが0秒3差という大接戦となった。もちろん先行馬向きの流れで、勝ったサクラゴスペルも前を射程圏に入れながら運んでの差し切りだった。注目は2着のヴァンセンヌ。道中15番手の不利な位置取りから、3ハロン32秒7の最速上がりで勝ち馬に猛追した点を高く評価すべきだ。ただし、メンバーのレベルは高くない。
《マイラーズC=C》開幕週の高速馬場を考えれば、極めて遅い流れで後方の馬は手も足も出ず。3番手のレッドアリオンと逃げたサンライズメジャーが流れ込んでのワンツーだった。1番人気フィエロは中団から前が詰まるシーンがあっての3着だけに、酌量の余地あり。
◇結論◇
GI初挑戦ながらモーリスが中心。良馬場でも降雨により力の要る芝で、上がり3ハロン33秒0はケタ違い。馬場を問わず鋭い決め手を使えるのは魅力だ。京王杯組では2着ヴァンセンヌを有力視。以前に斤量58キロを背負って勝っているのも大きい。もちろん、勝ち馬のサクラゴスペルもマークは必要。マイラーズC組はスムーズさを欠いた3着馬フィエロの巻き返しに注目。
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