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京成杯の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。美浦では、ホープフルS3着のブラックバゴがシャープな動きを披露。古馬の重賞ウイナー相手に互角の動きで併入し、前走からの上積みを感じさせた。栗東ではクルーガーがサンケイスポーツ調教評価『S』を獲得。ベルーフ、クラージュシチーも好仕上がりを見せている。
急成長中の勢いが坂路を駆け上がる脚に見て取れた。ホープフルS3着のブラックバゴが、先輩牝馬を相手に堂々の動き。この状態なら前走以上の末脚を見せそうだ。
21日のTCK女王盃に出走予定のエスメラルディーナ(OP、関東オークス勝ち)を2馬身先導して坂路をスタート。ゆったりした走りでも力強さは満点で、直線は外に持ち出して仕掛けられると、ラスト1ハロン12秒2(4ハロン54秒4)の瞬発力で併入した。
「相手は(久々で)本追い切り。こちらは(中2週で)間隔も詰まっているし、それほど速い時計は必要ないですからね」
斎藤調教師は納得のいく追い切り内容ににっこりと笑みを浮かべた。そもそもはホープフルS後に放牧の予定だったが、「体調がいいので使ってもらうことにした」と、トレーナーは体質強化に成長を感じ取っている。
9月14日の新馬戦(2着)の後、胃を悪くして胃薬を飲む生活。それが改善して臨んだ11月30日の未勝利戦を快勝し、3戦目がホープフルSだった。スタートで後手に回り、後方の最内から直線は猛然と前を追い上げ、勝ったシャイニングレイから0秒2差の3着に。
「窮屈な競馬であきらめると思ったけど、いい脚を使ってくれた。頭が高いのでシュッと切れる脚が使えないかと思ったけど、新馬戦も未勝利戦も速い脚を使ったし、中山の急坂でどうかと思ったらこなしてくれた。この馬には3度もびっくりさせられています」
使うたびに想像を超える走りをする姿に調教師も感心するばかり。「前走もいい状態でしたが、今回はさらに上積みがある」。調教師の思惑の常に上を行くブラックバゴだけに、京成杯を制して世代の主役候補にまでのし上がっても驚けない。 (柴田章利)
★京成杯の出馬表はこちら
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