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【森田実の馬券プレゼンター】キズナここでも無敵だ

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 昨年の日本ダービーキズナが本格化した。好メンバーがそろった天皇賞・春でも敵はおらず、自信を持って◎を打つ。

 栗東トレセンで改めてキズナを取材し、驚かされた。前脚、トモ(後肢)に筋肉がついてボリュームアップ。ひと回りどころか、ふた回りも成長している。今年初戦の産経大阪杯は最後方を進み、『届かない』と思うような位置から豪快に差し切ったが、重厚感を増したボディーを目の当たりにすれば圧巻のパフォーマンスも納得がいく。

 「フランスで力をつけたんだろうね」と佐々木調教師はいう。昨年秋はGI凱旋門賞に挑戦。負荷がかかる現地のコースで鍛えられ、タフな芝に対応できる筋肉をつけるとともに、走りは強いキック力を生かす欧州仕様へ変わっていった。その末脚をトレーナーは「ナタの切れ味。シンザンのよう」と歴史的名馬を引き合いに表現する。

 今回は初めて走る3200メートルが焦点。ディープインパクト産駒は芝3000メートル以上で未勝利というデータはあるが、「タフなロンシャンの2400メートルは日本の3200メートルと同じくらい」と師は分析する。確かに昨年の凱旋門賞取材で歩いたロンシャンのコースは、芝が密集していてタフだった。そこでニエル賞を勝ち、凱旋門賞4着のキズナなら、距離の心配はないといい切れる。

 京都は3戦無敗と得意なコースのひとつ。産経大阪杯では上がり3ハロン33秒9の瞬発力を発揮しており、高速馬場を“ナタの切れ味”で差し切る。馬連(14)-(8)(12)を本線に(7)(3)(15)(18)へ。

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