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アグネスタキオン急死…死因は確認中

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アグネスタキオン急死…死因は確認中

 今週の宝塚記念の最有力候補ディープスカイや女傑ダイワスカーレットなどの父として知られる01年の皐月賞アグネスタキオンが22日夕、繋養(けいよう)先の北海道勇払郡安平町早来の社台スタリオンステーションで急死した。11歳の若さだった。詳しい死因などは確認中だが、サンデーサイレンスの後継人気種牡馬の急死は馬産地に衝撃を与えている。

 超光速の貴公子が、何の前触れもなくこの世を去った。グランプリ牝馬ダイワスカーレットや、今週のGI宝塚記念の最有力馬ディープスカイを出すなど、種牡馬として絶大な人気を誇っていたアグネスタキオンが22日夕、繋養先の社台SSで急死。詳しい死因は調査中だが、前日の21日に牧場見学ツアーで元気な姿を見せていたばかりか、この日も午後までは変わった様子もなかったという。人間にたとえると40歳くらいで、遺した産駒は8世代。名馬の早すぎる死は、馬産地に大きな衝撃を与えた。

 アグネスタキオンは父が大種牡馬サンデーサイレンス、祖母アグネスレディーが79年のオークス馬、母アグネスフローラが90年の桜花賞馬、兄アグネスフライトが00年のダービー馬という超良血馬。この一族をすべて管理してきた長浜博之調教師が、新馬勝ち後に「3冠を狙える馬」と発言したことでも知られる。

 その新馬戦の後、ジャングルポケットクロフネら後のGI馬が顔をそろえたラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S)を快勝。クラシックの最有力候補に名乗りをあげ、3歳初戦の弥生賞でも5馬身差の圧勝劇を演じた。断然の1番人気で迎えた皐月賞も危なげなく制して無傷の4連勝を飾ったが、皐月賞の半月後に一族の宿命とも言うべき左前脚の屈腱炎が判明。引退を余儀なくされた。今でも近年最強という評判があるほどの世代のトップだけに、その強さは伝説になっている。

 種牡馬としては18億円(3000万円×60口)という高額シンジケートが組まれ、初年度産駒から早くも06年NHKマイルC優勝馬ロジックが登場。その後もGI4勝のダイワスカーレット、変則2冠馬ディープスカイなどを送り出し、昨年はリーディングサイアーにも輝き、サンデーサイレンス後継種牡馬の中でも最良という評価を得て、今年の種付け料も1000万円とトップクラスだった。今年度の種付けシーズンは終盤を迎えており、受胎を確認された繁殖牝馬も少なくない。父の弔い合戦に臨む宝塚記念ディープスカイなど、遺された産駒たちの活躍が期待される。

 タキオンとは、超光速の素粒子のこと。現役時代もわずか4戦でターフを去った貴公子は、その名の通りの速さで、あまりにもあっけなく天へと駆け抜けていった。

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