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夏の小倉のフィナーレを飾る小倉2歳Sに、デビュー前から評価の高かった大器マイネルエテルネルが、重賞初制覇を目指して出陣する。新馬戦を圧勝後、フェニックス賞を軽い疲労で自重したが、その影響はなし。非凡なスピードを武器に、小倉2歳王者に輝く。
躍動感あふれる動きから性能の高さが伝わってくる。午前7時半過ぎ、筋肉の盛り上がった好馬体を誇るマイネルエテルネルが、抜群の手応えで栗東の坂路を駆け上がる。全休日明けで4ハロン67秒2と軽めだったが、その迫力は2歳馬離れしている。薄曇りでも分かる毛ヅヤの良さから、好調ぶりも一目瞭然だ。
マイネル軍団の“総帥”岡田繁幸氏が「この世代で一番走る」と高く評価し、デビュー前から、来春の英ダービーに登録していたことで評判になっていた大器。7月29日のデビュー戦(小倉芝1200メートル)では、期待を裏切らない圧巻のパフォーマンスを見せた。
ダッシュをきかせて先頭に立つと、直線では後続を楽々と突き放して1分8秒8の好時計でV。今年、同舞台で行われた新馬戦9鞍のなかでは最速のタイムを余力残しで叩き出した。
手綱をとった和田騎手は「まだ1戦しかしていないし、未知の部分が多い」としつつも「初戦は余裕があったので、時計はもっと詰められる。直線でフラフラしていたから、(周囲に)他に馬がいた方がよさそうな感じだった」と高い評価を与えた。
中1週でフェニックス賞に進むプランもあったが、疲れを考慮して回避。小倉2歳Sに目標を絞って調整してきた。1週前の23日には栗東の坂路で4ハロン53秒2(ラスト1ハロン13秒0)をマークして、併走馬に3馬身先着。「順調にきてますし、楽しみは大きいですよ」と田中調教助手は期待する。
エテルネルはフランス語で『不変』。初戦の好評価を不変とすべく、まずは小倉の2歳王者のタイトルを獲得する。(野下俊晴)
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