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関西の舞台は京都から阪神に移り、日曜メーンにGIII阪急杯が行われる。今年が56回目となるが、まだ連覇、2勝馬がいないレース。それでも、阪神芝1400メートルで圧倒的な強さを見せるサンカルロならば、その歴史を塗り替える走りを見せてくれそうだ。史上初の阪急杯連覇を決めて、高松宮記念(3月25日、中京、GI、芝1200メートル)へ向かう。
前走のGII阪神C勝ちを含めて、阪神芝1400メートルは重賞を5戦して2勝2着1回3着1回と安定感抜群。ベストの舞台でサンカルロが阪急杯史上初の連覇を飾り、その先に待つ悲願のGI初制覇へと弾みをつける。
「あくまでも目標は先だが、今回は得意なコースだから。いい競馬をして欲しいと思っている」
前哨戦とはいえ、大久保洋調教師の口調に力が入るのは当然だ。昨年は阪急杯Vから高松宮記念に臨み、キンシャサノキセキの2着に惜敗。本番で昨年を上回る着順を目指すためには、今年も負けるわけにいかない。
目標は次とはいえ「どこかが悪くて休んでいたわけではないからね。前走と変わりない状態で出せると思う」と大久保洋師。15日の1週前追い切りでは、美浦坂路で4ハロン53秒4、ラスト1ハロン11秒5を馬なりでマークし、ヴィンドランダ(牡3未勝利)に楽々と2馬身先着した。「時計的にはまずまず。放牧先でも乗り込んできたし、9日(4ハロン52秒3)にもしっかりとやっている。これでレースの週に追えば、ちょうどよくなるだろう」とトレーナーは調整過程に不安を感じていない。
前走の阪神Cは中団よりやや後方を進み、直線では前が詰まる場面もあったが、外に出してからは力強い伸びを披露。先に抜け出したグランプリボスをキッチリと捕らえた。その能力はGIIIでは一枚上で、GIIを勝った時と同じ57キロで戦える点も今回は有利といえる。これまでスプリントGIで4戦して(4)(3)(2)(7)着。もう一歩で頂点に手が届く位置にいるだけに、ここは期待を膨らませる勝利を決めて、堂々と高松宮記念に向かいたい。
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