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中央競馬ニュース
先週末の北九州記念で、ターゲットにしていたピューロマジックの快走に思わず絶句してしまった筆者ですが、今週末も小倉の重賞で頭を抱えることになりそうです。なぜなら、プロキオンSには4戦4勝のヤマニンウルスがスタンバイしていますが、人気の中心になることは確実な存在であり、本連載の“使命”を考えると他の馬をターゲットにすることは許されないと思うからです。
しかし、まだ負けたことがない馬に対して「負ける可能性」を語ることほど、無謀な話はありません。小倉のダート1700m戦は約2年前に新馬戦で2着以下に4秒以上の差をつけて圧勝した舞台であり、コース適性に全く問題はありません。4歳馬なのにキャリアはまだ4戦で、常にレース間隔が大きく空いて使われている馬だけに、休み明けに関しても「何を今さら」な話ですし、4連勝中2度手綱を取っている武豊騎手とのコンビにもケチをつける余地はなく……。
もしこの馬に弱点があるとすれば、それは展開ではないでしょうか。これまでの4戦全てに共通するのは、いずれも逃げ馬の直後2番手から抜け出すレースとなっている点です。抜け出す場所は違いますが、道中は2番手でレースを進めています。このポジションで流れに乗るということは、他の人馬からの目標になるということでもあります。登録馬を見ると、西村淳也騎手のスレイマン、岩田康誠騎手が乗るデシエルト、田口貫太騎手騎乗のレガーメペスカあたりは普段、ほぼ似たようなポジションでレースを進めています。
重賞ですから、武豊騎手以外のジョッキーたちも勝ちたいはずです。馬主・厩舎関係者の期待も背負って騎乗しています。ヤマニンウルスに楽な競馬はさせないでしょう。マークが厳しくなるに違いありません。キャリアが浅いということは、上積みが大きいということでもありますが、これまでと異なるレース運びを強いられた時に果たして対応できるのか? との不安が常に付きまとうことは頭に入れておかなければなりません。
ヤマニンウルスのこれまでの4戦で、馬群の中団、あるいは後方でレースを進めた経験があるのなら、このような話は書かないのですが、2番手から抜け出す競馬ばかりが続いている中にあっては、その定位置である2番手を他に奪われた時はどうするのか? との見方は成り立ちます。表彰台の頂という、これまでの自身の“指定席“を守り抜くためには、今回まずはレースで番手を確保することがヤマニンウルスにとっては必要になってくるのではないでしょうか。
番手策以外の競馬をこれまでたまたまやっていなかっただけで、簡単に対応してきてしまうのか、それともこうした要因が不安材料となって凡走してしまうのか。当コーナーとしてはもちろん、後者のほうに張ります。キャリアの浅い馬が挑む初めての重賞競走ですから、敗因となる可能性は十分にあります。しかしここまで書いている筆者の頭の中に、「この馬、能力が高いですから、全く問題なかったですよ」と、涼しい顔をしながら勝利騎手インタビューに応じる武豊騎手の姿が、既にイメージできてしまっているというのが……。果たして結果は如何に?
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ブルースワン｜2024年7月4日 23:36 |  (1) |
ダートに変わり６連勝中のウォータクティクスが東海Ｓで特殊な展開で最下位になりましたね
ウォータクティクスと違うのプロキオンＳで賞金の上乗せしないとあとのレースで出走できるかどうか微妙になる所
一戦必勝スタイルのヤマニンウルスはどうなるのでしょうね🤔
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＞ブルースワンさん
鋭いご指摘ありがとうございます。
ウォータクティクスの東海SはアンタレスSを勝った後だった、という点で、今回のヤマニンウルスと少々状況が違うのかもしれません。
ということは、今回は通過点で次は？の可能性もありそうですし、そんな話は全く些細なことで、後世に残る・・・、の可能性もあります。
秋以降のダート戦線を占う上でも、このプロキオンSは重要な一戦となるかもしれませんね。