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【バロネッサ】
”異能の馬”と聞くと、どんな馬を思い浮かべるだろうか。
イクイノックスのように突き抜けた強さも異能だし、オジュウチョウサンのように障害で鬼のような安定感を発揮するのもまた異能だが、競馬歴20年超の筆者としてはまずアグネスデジタルが思い浮かぶ。中央の芝とダートでG1を勝っただけでなく、地方や海外でもG1を勝つという、まるでゲームの中から出てきたような存在だった。
そんなアグネスデジタルっぽさを、現役で唯一持っているのがドゥラエレーデ。
ダートで勝ち上がり、芝G1・ホープフルSを勝ち、海外のUAEダービーで連対し、年末にはダートG1・チャンピオンズCと東京大賞典で馬券に絡んだ。年が明けてからも果敢な挑戦が続いているが、彼がこの後どのようなキャリアを重ねていくのか、楽しみで仕方ない。
なぜフローラSの記事でドゥラエレーデ? と突っ込まれそうだが、理由はシンプル。この異能馬の妹が出走を予定しているからだ。名前はバロネッサ。未勝利勝ち上がりに3戦を要したものの、一足飛ばしで重賞へ登録してきたあたりに陣営の期待度が窺える。ここで一気にオークスの権利を獲得し、大本番に間に合わせることができるだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。
まず指数面だが、デビューからの2戦の数字は極めて平凡なもの。いずれもスタートが遅く、道中で力み気味になり、直線は大きな跳びでじわーっと伸びてくるも届かないという内容だった。
だが、そこからひと息入れ、仕切り直しの一戦となった2月の東京戦で急上昇。未勝利の身でありながら、突如1勝クラスを勝ち上がれるほどの指数を刻んで快勝したのだ。レースぶりも、好スタートから抑えを利かせて2番手から進み、直線でも楽に抜け出すという横綱相撲で、まだ奥がありそうな雰囲気すら感じさせた。
今年のフローラSはかなりの混戦で、指数的にはほとんどの馬が横並び。そんな中で、未勝利戦において図抜けた数字を叩き出した本馬の存在感は光る。余裕を残した走りでこの数字が出せるのならば、目いっぱいに走れば重賞でも勝ち負けに至る可能性が十分に考えられるからだ。
ラップ的にもまだ余裕を感じさせ、200mの距離延長くらいならば対応は可能そうだし、これまでに騎乗したルメール騎手やマーカンド騎手が「2000mは大丈夫」というコメントを残しているのも心強い。
この短期間における上昇度は、血統的なものが大きそうだ。
前述の兄ドゥラエレーデも本馬と同じく未勝利脱出には3戦を要したが、その後東スポ杯4着を経てホープフルSを制覇。同じ母系出身の近親サトノダイヤモンドも、クラスが上がって相手が強くなっても全く苦にせず、クラシックでも主役を張った。その妹であるリナーテも上昇気流に乗ってからはぽんぽんと勝ち上がり、重賞でも連対を果たすまでに至っている。一度スイッチが入るとクラスの壁など関係なく自分の走りをしてくる一族と言えそうで、前走で上昇のきっかけを見せた本馬も、格上挑戦ながら侮れないという印象が強い。
調教面も非常に順調で、やや緩慢さを感じさせる時計の出方だったデビュー時とは異なり、全体時計が伴ったうえで終いの時計も縮めている。単純に馬が良くなっている証拠だろう。
ルメール騎手の負傷もあり、今回は津村騎手を鞍上に迎えるようだが、1週前追い切りに跨って感触を掴んでおり、態勢は着々と整っている。
実戦に行くと序盤で気負う感じの走りになる面がどう影響してくるかだが、どの馬も一長一短な部分があるメンバー構成なので、早々に落ち着いて走ることができさえすれば大きな問題にはならないか。
桜花賞である程度の勢力図が固まりつつある牝馬クラシック路線だが、嵐を起こすのはこうした異能の片鱗を持った馬かもしれない。その走りに要注目だ。
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