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東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGI出走馬の気になる点を関係者に直撃する「俺のチェックポイント」。エリザベス女王杯の3日目は、東京サンスポの内海裕介記者が芝2000メートルの札幌記念Vから駒を進めてきたノームコアに注目。過去に勝利実績のない2200メートルの距離に対応できるかを精査した。
昨年のヴィクトリアマイルの覇者、ノームコアに迫りたい。気になるポイントは2200メートルへの適応力。今回と同様、芝2000メートルの紫苑Sを快勝して臨んだ一昨年は5着に敗れている。当時はまだ3歳だっただけに、年長馬の壁にはね返されただけなのか、それともラスト1ハロンで他馬と脚いろが同じになったことから、本質的に“プラス200メートルの壁”があるのか、探る必要がある。
まずは動きをチェックだ。11日の美浦Wコースでの追い切りは、脚取りも軽やかに馬なりで5ハロン65秒6-12秒9の好タイムを単走でマーク。調教評価は『A』とした。
見届けた萩原調教師は「非常にいい動きだったと思います」と満足げに語った。ただ、それより気になったのが調教の狙いを説明したくだりで「先週の土曜日にもう少し素軽さが欲しい感じだったので、そこを確認したかった」と明かす。
確かに4日の1週前追い切りでは併走相手にあおられるなど、このところ調教ではズブさを感じさせる場面が出てきた。それが、年齢とキャリアを重ね、中距離ランナーらしさが前面に出てきたということなら、200メートルの距離延長も問題にならないだろう。トレーナーも距離に関して「特に気にしていない。札幌記念でいい勝ち方ができたし、その延長でエリザベス女王杯と思っているので」と悠然と構える。
鞍上は横山典騎手。直撃すると「中間の稽古に乗っているわけじゃないから状態は分からない。いつも通り当日、自分が乗ってみてからだよ」との答えが返ってきた。いつものように返し馬で得た情報を実戦で生かし、最善の手を尽くす名手。記者も◎にした札幌記念では、小回りコースのお手本のような見事なエスコートを披露した。
京都の外回りだった2年前と違い、阪神の内回りで行われる今年。イレギュラーな舞台設定を最大限、味方につけるのは、実はこの人馬なのかもしれない。現状で印は△だが、もっと重い印が必要かと感じ始めている。 (内海裕介)
★エリザベス女王杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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