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マイラーズCの追い切りが22日、東西トレセンで行われた。栗東では、洛陽Sで復活Vを飾ったヴァルディゼールが、力の要る坂路でラストまで脚を伸ばし、好調をアピールした。フィアーノロマーノもパワフルに登坂し、調教評価は最高の『S』となった。
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復活を遂げたヴァルディゼールが、勢いそのままに坂路で活気みなぎる走りを披露。好調を感じさせる動きに、渡辺調教師が胸を張った。
「朝のラッシュ後の馬場が荒れたタイミングでしたが、しまいだけ感触を確かめる稽古でイメージ通り。自信を持って出走させられます」
開門から時間が経過し力の要る状態ながら、単走でパワフルな脚どり。序盤から1ハロン15秒6-13秒7-12秒7と加速ラップを刻んでいく。ゴール前でしっかり追われると、さらに脚を伸ばして12秒5(4ハロン54秒5)でまとめた。16日の1週前追い切り(CW6ハロン80秒8)に騎乗した北村友騎手も「前走時の1週前と比べると、息の入りもスムーズでした。去年よりしっかりしましたね」と好感触をつかんでいる。
前走の洛陽Sで、シンザン記念以来1年1カ月ぶりの美酒。6番手追走から、力強く末脚を伸ばして差し切った。昨春の疲れが抜け切らず2走前のカシオペアSは13着と大敗したが、じっくりと立て直した効果は大きく、馬体に実が入って16キロのビルドアップにも成功。前走の勝利を含め、京都のマイル戦は3戦3勝(うち外回りは2勝)と抜群の相性を誇る。
「やっぱり京都は合っています。ズブさがあるので、(3~4コーナーの)下りで勢いをつけられるコース形態がいい。しまいは確実に伸びますからね」とトレーナーは好走の要因を口にする。
中間は、普段の調教でも併せ馬で走らせたり、追い切りで追いかけたりして、気持ちを乗せる工夫も施している。「メンバーは一気に強くなりますが、この馬自身も成長しているし、上を目指せると思う。試金石になりますが、いい競馬をしてくれると思います」と力を込める。
目指すは安田記念(6月7日、東京、GI、芝1600メートル)。デビューから2連勝で重賞を制した素質馬が、弾みをつけて檜舞台へ突き進む。(斉藤弘樹)
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