【安田記念】レースを終えて…関係者談話2018年6月4日(月) 05:04
◆蛯名騎手(サトノアレス4着) 「ゲートで待たされたぶん、タイミングが合わなかったが、ペース的にはあの位置で問題なかった。直線は突き抜けたかと思ったが、最後の100メートルで脚いろが同じになった」
◆津村騎手(ウインガニオン7着) 「自分の競馬はできたし、最後までよく頑張っている」
◆武豊騎手(リスグラシュー8着) 「馬の状態はよかったが、(1分31秒台の)この時計では厳しい。少し渋ったぐらいの方がいい」
◆田辺騎手(レッドファルクス9着) 「淡々とした流れになって、末脚を温存できなかった」
◆クリッパートン騎手(ウエスタンエクスプレス10着) 「道中はいい位置取り。追い出してからもよく反応をしたが、残り100メートルぐらいで少し疲れていた」
◆石橋騎手(キャンベルジュニア11着) 「上手にスタートし、いいポジションが取れた。道中で力むところもなかったが…」
◆和田騎手(レーヌミノル12着) 「時計が速くて、馬場も硬かった」
◆藤岡康騎手(ヒーズインラブ13着) 「この馬のリズムでレースを運べた」
◆北村宏騎手(ダッシングブレイズ14着) 「いいポジションで競馬できたが、硬くて時計の速い馬場は向かない感じ」
◆岩田騎手(リアルスティール15着) 「3コーナーで少し狭くなった」
◆秋山騎手(ブラックムーン16着) 「時計も上がりも速すぎた」
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【安田記念】最新ナマ情報2018年6月3日(日) 05:06
◆ミルコに全権委任〔1〕スワーヴリチャード
大阪杯の覇者は、若干渋滞はあったものの、輸送を無事クリアした。東京への輸送は5度目とあって、馬房では青草を食べてリラックスモード。「今回はメンバーが強いし、マイルはやってみないと分からない。でも、スピードはあると思いますよ。前回と同じくらいのいい状態で行けそうです。位置取りは、乗り役に任せます」と久保淳助手はM・デムーロ騎手に全権委任の構えだ。
◆「一番いい舞台」〔2〕サトノアレス
強力4歳世代の2歳王者は前日朝に東京へ。首都高の事故渋滞もあり午前7時35分に到着し、引き運動をこなした。「30分ほど遅れたけど、雰囲気は変わりない。去年の春あたりはゲートが遅かったが、いろいろ経験して今に生きている。東京マイルは一番いい舞台。あとは差し届くかだけ」と松本助手は期待した。
◆東京で好走期待〔3〕ダッシングブレイズ
渋滞に巻き込まれ、関西馬の中では最も遅い午後4時51分に到着。それでも、「輸送には慣れているので状態は特に変わりありません。東京には実績があるので、もう少し走れれば」と西澤助手の表情は明るかった。
◆直線勝負にかける〔5〕ペルシアンナイト
秋春マイルGI制覇を狙う気鋭の4歳は午後4時22分に到着。「ちょっと渋滞はあったけど、スムーズに来られたし、落ち着いています」と齊藤助手はほっとした表情。「東京は問題ないし、ためてしまいにどこまで」と直線勝負にかける。
◆叩いて上昇気配〔6〕レーヌミノル
昨年の桜花賞馬は、中2週の再東上でも落ち着き払った様子で馬房に入った。「中間は状態をキープできればと思っていましたが、むしろ使って良くなっている感じがします」と中井助手。「マイルCS(4着)の後はずっとかみ合っていない。力を出し切れれば差はないはず」と復活への願いを込めた。
◆香港の刺客!!好ムード〔7〕ウエスタンエクスプレス
香港の刺客は、東京競馬場で角馬場からダートコースを2周。落ち着いて好ムードだ。〔4〕枠(7)番に「ラッキーセブンでいいね。文句ない」と上機嫌のサイズ調教師は「いい状態。あとはいいレースができるように願うばかり」。土曜朝の体重は560キロで、日曜朝も馬場入りの予定だ。
◆軽快な脚さばき〔8〕キャンベルジュニア
午前6時すぎにDコースを半周してからWコースへ。軽めにキャンターで1周したが、脚さばきは軽快で、落ち着いた雰囲気も好印象だ。森助手は「落ち着いていて硬さもありませんね。背腰の疲れも抜けて、前々走、前走以上の状態で向かえそうです」と初挑戦のGIを楽しみにしていた。
◆昨年3着の雪辱だ〔9〕レッドファルクス
南の角馬場で体をほぐしてWコースを1周。馬体の張りはよく、衰えはなさそうだ。尾関調教師は「きょうの動きもよく見えました。気持ちもリラックスしていますね」と満足そうな表情。昨年は3着だけに、「(昨年走った)京王杯SCを使わなかったのはよかった。昨年より一列前で競馬をしてほしいかな」と雪辱を期待していた。
◆連闘も状態UP〔10〕モズアスコット
連闘でGI初挑戦は想定内。「競馬に行くまではおとなしいし、(輸送も)順調に来られました。連闘になりますが、前回は少し急仕上げ気味だったので、状態は今回の方が上がっています。まだ成長してほしい面はあるけど、現状でどこまでやれるかですね」と玉井助手。
◆スクミ解消で上昇〔12〕ヒーズインラブ
武庫川S→ダービー卿CTと連勝中の上がり馬は午後4時38分に到着。「予定より30分余計にかかったけど、普段から輸送は問題ないから」とベテランの南野厩務員。「以前のようなスクミ(歩様がぎこちなくなること)がなくなり、硬さも解消。この相手でどこまでやれるか」とGI初挑戦を心待ちにしている。
◆後方一気で一発〔13〕ブラックムーン
道路は混んでいたが、到着後はいつもと変わらず落ち着きは十分だ。「1度叩いて、状態は上向きですね。前走より、長く鋭い脚を使ってくれると思いますよ。展開の助けは欲しいところですが、仕掛けどころ一つですね」と橋本助手は後方一気で一発を狙っている。
◆カイ食いよく元気〔14〕リスグラシュー
輸送は無事にクリア。馬房に入ってからはカイバおけに顔を突っ込んで元気いっぱいの姿を見せた。「雰囲気は前走と変わりないし、体重も同じくらいで出走できそう。GIをなんとか1個勝ちたいね。いつも悔し涙ばかりだから、うれし涙を流したい」と北口厩務員は悲願のGI制覇を待ち望んでいる様子だった。
◆勝負根性見せる〔15〕サングレーザー
初めての東京競馬場に到着しても、物見せずにささっと馬房へ入ってリラックス。「(関東圏への)長距離輸送が(2016年ホープフルS5着以来)1年半ぶりだったが、いつも通り落ち着いている。見た目は以前と変わっていないが、競馬内容は違ってきたね。勝負根性があるので、力は出してくれると思う」と川上助手。
◆初夏上昇!逃げ宣言〔16〕ウインガニオン
少し渋滞はあったが、輸送は慣れており、馬房に入ってからも堂々としていた。「前走より状態は上がってきています。この時期がいいのは間違いないですね。大外枠はしようがないし、自分の競馬に徹するだけ。それでどこまで粘れるか」と中家助手は逃げ宣言だ。
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【安田記念】取捨即断!血統アナリシス2018年6月2日(土) 16:00
日曜日に行われる安田記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。
①スワーヴリチャード
父は持続力に優れたハーツクライ。その父に、パワーとスピードを兼備したアンブライドルズソングの肌馬を組み合わせることで、バランス抜群の総合力を実現している。ただし、中距離以上でスピードの持続力を活かしたいタイプであることは間違いなく、マイルG1の時計勝負では最後のツメが甘くなる可能性もある。血筋の特長を活かすためには、ある程度の時計を要する馬場、あるいは展開が好ましい。
②サトノアレス
ディープインパクト×ダンチヒ系は東京芝マイルG1における好走血統のひとつ。近親についても、さかのぼればロイヤルアカデミー2やストームキャットらの名があると同時に、安田記念のサイアーおよびBMSがズラリと並んでいる。ゆえに、潜在している舞台適性と底力に関しても文句なし。少なくとも血統面で見劣るようなところはない。
③ダッシングブレイズ
父キトゥンズジョイは2013年の北米チャンピオンサイアーで、今年のドバイシーマクラシックを制したホークビルをはじめ、G1級の活躍馬を多数輩出している。半面、本馬はサドラーズウェルズ系×マッチェム系の配合が色濃く出ているためか、上がりの速い競馬では決め手に欠ける。馬力を要求される競馬にならないと、血筋の良さを引き出せないかもしれない。
④アエロリット
父クロフネの産駒は本馬を含めてマイルG1で4勝。距離適性については文句なし。近親には、最優秀4歳以上牝馬に選出されたダイヤモンドビコー、NHKマイルC勝ち馬のミッキーアイル、2歳女王ラッキーライラックなどがいるように、母系の活力も十分にある。一方で、スピードとパワーに偏りがちな牝系ゆえに、一定以上のスタミナを求められる牡馬混合G1では強調材料に欠ける。紛れた場合の連下候補までが妥当ではないか。
⑤ペルシアンナイト
父は欧米を股にかけて活躍馬を輩出した名種牡馬デインヒルの血を受け継ぐハービンジャー。母父にサンデーサイレンスを配することで、同馬の持ち味である優れたスピードの持続力を生み出している。一方で、ややダート色が濃い牝系の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められる競馬ではひと押し欠ける。持ち味を活かすためには、持久力を必要とする競馬になるか、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要になる。
⑥レーヌミノル
父ダイワメジャーはマイル路線で多数の活躍馬を輩出している一方、安田記念における好走馬はゼロ。近親についても本馬以外にG1級はおらず、一族の活力という面ではここに入ると物足りない。また、パワー&スピード寄りの血脈で固められているため、瞬発力勝負になるとイマイチ。牡馬混合G1で上位に食い込むためには馬場悪化など、多くの馬が苦にするような競馬にならないと厳しい。
⑦ウエスタンエクスプレス
父エンコスタデラゴは豪チャンピオンサイアーで、スプリンターズSを制したウルトラファンタジーを輩出するなど、日本の馬場に対する適性は十分。半面、近年の東京芝1600mにおける父フェアリーキング系の成績が芳しくなく、今回の舞台に適応できるかどうかについては疑問が残る。上位争いに加わるためには、馬場や展開など何らかの助けが欲しい。
⑧キャンベルジュニア
父エンコスタデラゴはウエスタンエクスプレスと同じだが、こちらは母が豪G1 2勝、母父は豪チャンピオンサイアーのリダウツチョイスと、母系も一本筋が通っている良血馬。当舞台における父フェアリーキング系の成績はイマイチだが、古くはフェアリーキングプローンが当レースを制しているように、タフな競馬になれば血の良さを引き出す可能性もある。侮れない1頭と言えよう。
⑨レッドファルクス
父はエンドスウィープの血を受け継ぐスウェプトオーヴァーボード。母父にサンデーサイレンスを配することで、同馬の持ち味である強烈な決め手を生み出している。一方で、米国寄りの血筋が集まっているせいか、欧州指向のタフさを求められる安田記念では、昨年のようにひと押しを欠く印象。そのあたりを踏まえると、上位進出するためにはスピードを活かせる速い上がりの競馬、あるいは高速決着が好ましい。
⑩モズアスコット
サドラーズウェルズ系×ストームバード系という、ややパワーに偏りがちな配合。それでも、日本の馬場に対応できているのは、父フランケルが有する身体能力の高さと適応能力の賜物だろう。サンデーサイレンスの血を内包していないため、極端に上がりが速くなる競馬ではワンパンチ足りない半面、型にハマッたときの破壊力は生半可なものではない。展開ひとつで上位進出のチャンスは十分にある。
⑪リアルスティール
父ディープインパクトは東京芝のマイルG1で優勝馬を多数輩出。母父ストームバード系についても当舞台における活躍馬が多い。3代母である稀代の名牝ミエスクから展開される牝系はG1ウイナーが数多く並ぶ名門一族で、スケールと底力は十分すぎるほど。血の特長を存分に活かせる持続力勝負になれば、浮上あっても何ら驚けない。
⑫ヒーズインラブ
父ハービンジャーが属するダンチヒ系の安田記念における相性は悪くないのだが、近親にG1級の名は見られず、ここに入ると活力の点で物足りない印象。また、ややダート色が濃い母父の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められる競馬ではひと押し欠ける。血の特長を活かすためには自身が先行するか、上がりを要する消耗戦がベターとなる。
⑬ブラックムーン
母父のニジンスキー系は悪くないのだが、一族を見るとG1級どころか重賞級の名もまばらで、ここに入ると母系の活力で見劣る点は否めない。さらに、キングマンボを経由しない父ミスプロ系の当レースにおける成績が沈滞気味とあっては苦しい感。父の父エンドスウィープの持ち味である切れ味鋭い末脚を引き出すことができれば、活路を見出すこともあるかもしれないが……。
⑭リスグラシュー
母はマイラータイプ。姉や近親の良績もマイル以下に集中しているように、スピードに長けた牝系だ。この牝系にハーツクライを掛け合わせることで、スピードと持続力を兼備したハイバランスの総合力を生み出している。半面、突出した要素に欠けるのも事実で、G1ではどうしても最後のひと押しが利かない。血の持ち味を最大限に活かすためには、上がりを適度に要する競馬になるか、自身から早めに動いて持続質勝負に持ち込みたい。
⑮サングレーザー
父ディープインパクトは産駒から安田記念優勝馬を2頭輩出。母マンティスハントの仔は軽い芝を得意にしているタイプが多い。父と母を鑑みると、本馬も相応の適性を持ち合わせているものと思われる。一方で、母父であるヴァイスリージェント系の安田記念における成績がイマイチ。単純に巡り合わせと言ってしまえばそれまでだが……。勝ち負け争いに加わるためには、血の良さを活かせる速い上がりの競馬、あるいはスピード決着が望ましい。
⑯ウインガニオン
サンデーサイレンス系×ダンチヒ系の配合自体は悪くないのだが、父ステイゴールドの産駒は東京芝マイル重賞との相性が悪く、やや適性からズレる印象は否めない。牝系についても、クラシカル的な要素が強いため、高速決着になった場合の不安は残る。血の良さを活かすためには、上がりのかかる馬場あるいは、時計を要する競馬になってほしいところ。
ウマニティ重賞攻略チーム |
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