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牝馬限定のダートグレードでは唯一、ハンデ戦で行われるクイーン賞。このレースはJBCレディスクラシックの上位馬に優先出走権があるが、ハンデを背負わされることを嫌って出走しないことが多く、これまで優勝馬が出走したことがない。またJBCレディスクラシックの優勝馬は、2018年のアンジュデジールのように、牡馬相手のチャンピオンズカップに挑戦することもあり、これにより新興勢力の参戦が目立つ。
しかし、実績馬が有力。同年のJBCレディスクラシックの2着馬の過去10年のこのレースでの成績は、【2・1・0・0】と連対率100%を誇る。1着の該当馬は、2013年のアクティビューティ、2014年のトロワボヌール。2着の該当馬は、2022年のグランブリッジ。遡れば2012年のクラーベセクレタも2着と好走している。これまでにJBCレディスクラシックの優勝馬が出走してきたことはないが、連対馬が出走してくれば本命候補だ。
また、同年のJBCレディスクラシックの3~5着も活躍しており、それらの過去10年の成績は【1・4・3・2】。1着の該当馬は、2016年のトロワボヌール。2着の該当馬は、2013年のカラフルデイズ、2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2017年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2014年のブルーチッパー、2017年のラインハート、2022年のショウナンナデシコだ。
4着以下に敗れたのは、2019年のミッシングリンク(4着)と2021年のリネンファッション(8着)の2頭。3着以内だった馬は、ラインハート以外は同年のGⅡ、JpnⅡで2着以内か、同年のGⅢ、JpnⅢ勝ちか、同年のJBCレディスクラシックの直前のレースで2連勝以上しているか、どれかの条件を満たしていた。遡って2011年のJBCレディスクラシックの4着馬パールシャドウも、前記の条件を満たしておらず4着だったことから前記の前記の条件は必須となりそうだ。
さらにハンデに恵まれることが多い3歳馬も活躍している。しかし、その中でも古馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある関東オークス馬が活躍。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【1・2・1・0】。1着の該当馬は、2022年のグランブリッジ。2着の該当馬は、2016年のタイニーダンサー、2017年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2019年のラインカリーナだ。過去10年で3着以内だった3歳馬の大半がこのパターンである。
さらに同年に牡馬混合ダートグレードで連対した実績がある馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【0・2・1・0】。2着の該当馬は、2015年のトロワボヌールと2021年のサルサディオーネ。3着の該当馬は、2020年のショウナンナデシコ。遡ればジャパンダートダービーで2着(後に失格)となった2012年のクラーベセクレタも、このレースを優勝している。
他では2019年のこのレースで3角1~4番手以内の馬が1~4着を独占したように、ハイペースでも前から押し切れていることが多い。特に前走となる同年の距離1800mのダートグレードで4角先頭だった馬は、相手弱化のここで巻き返すパターンが際立つ。それらの過去10年のこのレースでの成績は【5・1・1・0】。1着の該当馬は、2017年のプリンシアコメータ、2018年のアイアンテーラー、2019年のクレイジーアクセル、2020年のサルサディオーネ、2022年のテリオスベル。2着の該当馬は、2021年のサルサディオーネ。3着の該当馬は、2014年のブルーチッパーだ。
また、このレースは今回で3角先頭だった馬が活躍しており、このレースでの過去10年の成績は【5・2・2・1】。昨年サルサディオーネが1番人気に支持されたように、日本テレビ盃など格上のレースを優勝していた場合には人気になるが、それほど実績のない地方馬や3歳馬はそれほど人気にならない。
2013年に逃げ切り勝ちした、中央の3歳馬レッドクラウディアは6番人気。2020年のサルサディオーネでさえも3番人気。2019年に逃げ切り勝ちした、大井のレイジーアクセルは4番人気。その他にも2013年に大井のサクラサクラサクラが7番人気で逃げて2着、2015年に船橋のノットオーソリティが5番人気で逃げて3着と人気以上の走りを見せている。今回で逃げが予想される馬は、人気がなければ無条件に「買い」だ。
最後にもっと人気薄のパターンを紹介しよう。2016年のタイムビヨンド(8番人気)、2020年のサルサレイア(7番人気)、遡れば2012年のアドマイヤインディ(12番人気)、2010年のトウホクビジン(10番人気)、2009年のパノラマビューティ(10番人気)など、6番人気以下で3着に食い込んでいる馬は全て地方馬であり、次の共通項があった。(1)前走でダートグレード出走かそれ以外なら5着以内、(2)ハンデが51~52kg、(3)差し、追い込み馬ということ。
パノラマビューティ、トウホクビジンの活躍は、JBCレディスクラシック創設前だが、アドマイヤインディ、タイムビヨンドが3着に好走した年は、JBCレディスクラシックで5着以内だった馬が、1頭しか出走していなかったことも共通項だ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のJBCレディスクラシックで連対した馬。
・同年のJBCレディスクラシックの3~5着馬(同年のGⅡ、JpnⅡで2着以内か、GⅢ、JpnⅢ勝ちかJBCレディスクラシックの直前のレースで2連勝以上しているかのどれかが条件)。
・古馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある、同年の関東オークス連対馬。
・同年の牡馬混合ダートグレードで連対実績がある馬。
・前走のJBCレディスクラシックで4角先頭だった馬。
●穴馬候補
・今回で逃けると予想される馬。
・前走でダートグレード出走かそれ以外なら5着以内、ハンデ51~52kg、差し、追い込み馬である条件を全て満たした地方馬。
※JBCレディスクラシックの5着以内馬は1頭以下だと、より期待できる。
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