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【山崎エリカのダートグレード攻略】~レディスプレリュード2023~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~レディスプレリュード2023~ | コラム | ウマニティ

レディスプレリュードは、「プレリュード(前奏曲)」の名のとおり、JBCレディスクラシックの前哨戦。またこのレースは地方馬にとっては、グランダム・ジャパン古馬シーズン(以降、GDJ古馬シーズンと略)の最終戦でもあり、GDJ古馬シーズンの対象レースを勝ち上がってきた地方馬がここで穴を開けることが時々ある。GDJ古馬シーズンを制すれば、JBCレディスクラシック3着賞金以上のボーナス賞金1000万円を手にできるからだ。

 このレースは2016年に2着同着という珍しい結果だったが、その2着馬の1頭が兵庫所属のトーコーヴィーナス(9番人気)だった。同馬はGDJ古馬シーズン対象レースレースの兵庫サマークイーン賞・2着、読売レディス杯・1着、秋桜賞・1着という実績の馬。このレースで他の地方馬に先着し、3着以内に入れば優勝確定という状況だった。

 遡って2011年のレディスプレリュードで7番人気のエーシンクールディ(愛知)が3着に好走したこともあったが、この馬も兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、秋桜賞を制した実績馬だった。このことからダートグレード以外のGDJ古馬シーズン対象レースを、2レース以上勝利している地方馬は、一考の余地がある。

 ちなみにGDJ古馬シーズン対象レースはレディスプレリュードを除くと、ダートグレードのスパーキングレディーカップブリーダーズゴールドカップ以外に、5月の佐賀ヴィーナスカップ(2018年に追加)、7月のノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、8月の読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、9月の秋桜賞の計8レースになる。

 逆に本命候補は、同年8月のブリーダーズゴールドカップの連対馬だ。しかし、同レースの優勝馬には、アムールブリエのようなステイヤーもいるはず。そこで過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレースの連対実績があることを条件に加えると、ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦に生まれ変わった2014年以降のこのレースでの成績は【4・1・1・0】。

 1着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2015年のサンビスタ、2011年のプシンシアコメータ、2022年のプリティーチャンス。2着の該当馬は2014年のサンビスタ、3着の該当馬は2020年のプシンシアコメータだ。

 また同年7月のスパーキングレディ―カップの連対馬で、過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかグレードレースの優勝した実績がある馬も活躍している。それらの過去10年のこのレースでの成績は【1・2・1・0】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア。2着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2016年のホワイトフーガ。3着の該当馬は、ショウナンナデシコだ。「牝馬は勢いが大事」と言われているが、7,8月のダートグレードの上位馬がここでも活躍している。

 また、レディスプレリュードと同じ大井ダ1800mで行われるTCK女王盃の3着以内かつ、前走のダートグレードで6着以内だった馬も有力。それらの過去10年のこのレースでの成績は【6・4・1・1】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のワイルドフラッパー、2015年のサンビスタ、2016年のタマノブリュネット、2020年のマドラスチェック、2021年のレーヌブランシュ。2着の該当馬は、2013年のアクティビューティ、2016年、2017年のホワイトフーガ、2018年のブランシェクール。3着の該当馬は、2013年のレッドアクア、2022年のショウナンナデシコ。2019年のラビットラン

 唯一、3着以内に好走できなかったのはソーミラキュラスだが、同馬はレース中に故障したもの。またブランシェクールはTCK女王盃2着後に南関東に移籍し、オープンも勝てず、スパーキングレディ―カップ、ブリーダーズゴールドカップともに5着以下に敗れていたが、ここでは6番人気の低評価を覆して好走しているだけに、TCK女王盃の出走馬は信頼していい。


 他では、前年のJBCレディスクラシックの優勝馬も活躍。過去10年のこのレースでの成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2015年のサンビスタ。2着の該当馬は、2016年、2017年のホワイトフーガ。JBCレディスクラシックの2着馬は、2014年のアクティビューティのような取りこぼしが見られるが、優勝馬は信頼できる。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・同年のブリーダーズゴールドカップの連対馬(過去1年以内にダ1600m~1900mのJRAのオープンかグレードレース勝ちの実績が条件)。
 ・同年のスパーキングレディーカップの連対馬(過去1年以内にダ1700m~2000mのJRAのオープンかリステッド、グレードレースの優勝実績があることが条件)。
 ・同年のTCK女王盃で3着以内かつ、前走のダートグレードで6着以内だった馬。
 ・前年のJBCレディスクラシックの優勝馬。


 ●穴馬候補
 ・同年の佐賀ヴィーナスカップ、ノースクイーンC、兵庫サマークイーン賞、読売レディス杯、ビューチフルドリーマーC、秋桜賞の5レースのうち、2レース以上勝利している地方馬。

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