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【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯2022

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯2022 | コラム | ウマニティ

 今年で68回目を迎えるエンプレス杯は、数ある牝馬限定ダートグレードの中でも、もっとも歴史があるレース。かつては砂の女王決定戦の位置付けで、地方競馬のグレード制導入元年(1995年)には、ホクトベガが歴史的大差勝ちを収めたこともあった。ただ近年はJBCクラシック創設やダートグレードの充実により、かつてほど女王クラスの馬が出走してこない傾向にある。

 しかし、前年のJBCレディスクラシックの連対馬が出走してくれば当然有力。同レースが創設された翌年2012年以降のこのレースでの成績は【1・2・1・0】。1着の該当馬は、2012年のミラクルレジェンド。2着の該当馬は、2014年のアクティビューティ、2018年のプリンシアコメータ。3着の該当馬は、2021年のマドラスチェック。牡馬トップクラスが相手のフェブラリーSに目もくれず、牝馬限定ダートグレード一本道の馬は安定感がある。

 また、前年の9月以降のGⅡ、jpnⅡで連対していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は(2012年は降雪により開催中止)、【5・2・0・1】。1着の該当馬は、2013年のミラクルレジェンド、2016年のアムールブリエ、2019年のプリンシアコメータ、2020年のアンデスクイーン、2021年のマルシュロレーヌ。2着の該当馬は、2015年のワイルドフラッパー、2019年のブランシェクール。唯一の4着以下は、2018年のタマノブリュネット(6着)。

 タマノブリュネットは前走のTCK女王盃で6着(着差1.2秒)に敗れていたが、ブランシェクールは前走のTCK女王盃で9着(着差2.7秒)からこのレースで2着に巻き返している。この年のTCK女王盃は内2頭分が極端に軽く、外から追い上げる馬は苦しい特殊な馬場ではあったが、敗因がしっかりしていれば巻き返しの要素はあるので注意したい。ブランシェクールは8番人気だった。

 もっと掘り下げて、前年のエンプレス杯と前年の9月以降のGⅡ、jpnⅡで連対していた馬の過去10年も見ると、過去10年の成績は【2・1・0・0】と、連対率100%まで好走率が高まる。1着の該当馬は、2016年のアムールブリエ、2019年のプリンシアコメータ。2着の該当馬は、2015年のワイルドフラッパーである。名を連ねているのは長距離巧者ばかりで、プリンシアコメータは前走のクイーン賞でトップハンデを背負って10着(着差3.6秒)大敗から巻き返している。

 最後にエンプレス杯の穴メーカーを紹介しよう。一番穴を開けているのは、今回と同距離コースのロジータ記念の連対馬だ。ロジ―タ記念は地方の3歳牝馬トップクラスが集う南関東の重賞だが、2009年には前年のロジータ記念の優勝馬シスターエレキングがこのレースで6番人気で2着入線し、馬連2万1810円、3連単19万180円の高配当を演出したことがあった。また、2013年、2017年も前年のロジ―タ記念の連対馬エミーズパラダイスやリンダリンダが2着入線している。

 なぜ、ロジータ記念の連対馬が地味に活躍するのかというと、コース経験の他、4歳馬は斤量54㎏も出走できるメリットがあるから。ただし、前記した3頭ともロジータ記念で4角2番手より前から粘った馬たち。前がバテたところを差して勝った2018年のクロスウィンドのようなタイプは、通用していないのでご注意を!!


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
 ・前年の9月以降のGⅡ、jpnⅡで連対実績がある馬。
  (前年のエンプレス杯で連対していた馬はより信頼できる)

 ●穴馬候補
 ・前年のロジ―タ記念の連対馬。
  (4角2番手以内から連対した馬が対象)

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