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【QE2世C】恒例!レース展望デブ対談~現地競馬記者”文傑(ぶん・けつ)”氏とQE2を斬る(前編)

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【QE2世C】恒例!レース展望デブ対談~現地競馬記者”文傑(ぶん・けつ)”氏とQE2を斬る(前編) | コラム | ウマニティ

今年から春の香港国際競走はクイーンエリザベス2世カップにチャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズのG1 3競走が同日に行われ、その名もチャンピオンズ・デーとなりました。その第1回がいよいよ明後日の29日に迫りました。レース直前、日本のデブ記者と香港のデブ記者ががっぷり四つに組んで勝ち馬の検討。恒例の日本・香港デブでぶ対談の始まりです。甘粕の相手は例によって香港競馬界一の巨漢記者、星島日報の文傑! ご存じのように香港では日本以上にヨーロッパ、オセアニアのレースがサイマルキャスト発売されていますので、日本記者以上の知識と痛みがあるはず。その痛みの一端から当たり馬券が飛び出すか? それでは、見合って、見合って、手おろして待ったなし!

◆プロフィール
文傑(ぶん・けつ)
香港最大の日刊紙『蘋果日報(アップルディリー)』首席競馬記者を務め、今秋より同じく大手日刊紙『星島日報』に移籍。競馬記者経験は20年以上。香港で最も経験と知識を有する競馬記者の一人。

甘粕代三(あまかす・だいぞう)
東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にのめり込む。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問。

目を疑ったニュースリリース
甘粕 さて、初のチャンピオンズ・デーが日曜に迫った。今日(26日)は注目のバリア・ドロー、枠順抽選会があったんだけど、前日夕方からアクシデントが続いて大変だったね。
文傑 昨日の夕方っていうとナッシュ・ローウィラーの事件だね。
甘粕 いやはや何事かと思ったよ。香港ジョッキークラブから突然ニュースリリースが送られてきて。今週はニュースリリースが特に多いんで危うく見逃すところだった。
文傑 中国語でも英語でもナッシュが何をしでかしたのか、具体的には書いてない。あれでは外国人記者には分かりにくいだろうね。
甘粕 規則違反により騎手免許停止15カ月! 違反した規則の内容は記されているんだけど、じゃあナッシュが誰に対してどのようなことをし、それがどういう違反になっているのかディテールが全く分からない。
文傑 新聞などの報道を参考にすれば、予想を外部に販売していたってことのようだね。ジョッキークラブの投票監督部門はナッシュが2度にわたって自分が騎乗する馬の情報を外部に漏らし、その対価として金銭、そのほかの手段で報酬を得ていたことを調べ出し、一昨日24日に非公開で聞き取り。ここでナッシュはその容疑を否定しなかったので処分が下されたんだよ。
甘粕 現在リーディング3位のナッシュだけにレースへの影響は甚大だ。昨日のレース4鞍が乗り替わり。それよりも初のチャンピオンズ・デー3レースの中で最も興味があったチェアマンズスプリントプライズの大本命、ミスタースタニングも乗り代わりだ。
文傑 急遽、サム・クリッパートンに白羽の矢が立った。このレースには日本からファインニードルが出走するだけに日本のファンも他人事ではないよね。
甘粕 ところがサイマル発売されないんだよ、このレース。
文傑 日本馬が出走するのに何故サイマル発売されないんだ! そんな馬鹿な事あるかい!
甘粕 そんな馬鹿なことがあるのが日本中央競馬会、JRAなんだよ。ここでは詳しく説明するつもりはないけど、お上、農水省がウンと言わなかったんだって。馬鹿も休み休み言って貰いたいよ。それはさておき、クリッパートンもいい騎手であることは認めるけど、若いしナッシュと比べれば、やはり見劣りする。
文傑 それはそうだ。ちょっと狙いを下げざるを得ないな。免許停止15か月は香港だけではなく全世界の競馬主催者で適応される。ナッシュは43歳、年期が明ければ45歳と騎手としては一杯いっぱいの年齢。もうターフに戻ってくることはないな。寂しいけれど。

日本にもパキスタンスター!?
甘粕 ナイターが終わって夜食に出かけ、ホテルに戻って3時間ちょっと寝ただけで沙田に追い切り見に行ったら、ここでもナッシュ事件以上のアクシデントが発生。眠気も一気に冷めた。
文傑 アルアインだね。
甘粕 そうなんだよ。本命に考えていた馬だけにショックも大きい。
文傑 自分の日本馬2頭ではアルアインを狙っていたんだ。びっくりしたよ。
甘粕 遠征馬の最後に本馬場入りして向こう正面で立ち止まってしまった。そうしたら地元記者から“日本にもパキスタンスターがいた”って大騒ぎを始めた。
文傑 立ち止まった所もプレミア・プレートでパキスタンが立ち止まって動かなくなった所と一緒だったね。
甘粕 調教助手が押せども引けども動かず。必死にダグ踏ませても横っ飛びはするわ、尻っつ跳ねはするわ。本馬場からオールウェザーにいれても全く動かず。必死に動かして検疫厩舎に帰って行ったが、馬場入りから小一時間がたっていた。
文傑 日本でもあんなことするのか? アルアインは。
甘粕 栗東の馬なんで調教はほとんど見たことがない。バリア・ドローに来た池江調教師に話を聞いたんだけど、ディープインパクトの子だけに煩いところがある。日本では何頭か一緒に馬場入りさせて調教しているので、このようなことはなかったって言っていた。
文傑 ダメージはないんだろうか?
甘粕 今のところ、馬体に問題は見られないと言っていたけど、順調さを欠いてしまったことは間違いない。香港ではレース前日に獣医による歩様などの検査がある。ここで何も異常が見つからないことを祈りたい。それとアルアイン中心に馬券を検討していただけに全面的に見直しだよ。
文傑 自分もそうさ。この段階でのアクシデント、本当に頭が痛い。

最後の最後はパキスタン鞍上
甘粕 アクシデントはそれだけでは済まなかった。
文傑 パキスタンスターの鞍上だ。
甘粕 トニー(アンソニー・クルーズ調教師)は前走のチェアマンズ・トロフィーでのジョアン・モレイラの騎乗に大変不満。あのモレイラを降ろして鞍上強化とイギリスからシルベスタ・デソウサをわざわざ呼んだのは、お前さんもご存じの通りだけど、そのデソウサが来られなくなったとバリア・トライアルの沙田からホテルへ帰る車中にニュースリリースが届いたんだ。
文傑 そしてオーストラリアからケリン・マカヴォイに乗り代わり。
甘粕 オーストラリアの競馬は全く暗いんだけど、この騎手どうなの?
文傑 オーストラリアじゃあ大変なジョッキーさ。ドバイのシェイク・モハメド殿下お抱え騎手としてビッグレースをいくつも勝っている。たしか日本のワールドオールスタージョッキーズにも出場している。去年じゃないか?
甘粕 それは不勉強でお恥ずかしい。でもパキスタンスターのようなモレイラですら手こずる稀代の癖馬、いかにマカヴォイといえどもテン乗りじゃあ一筋縄でいかないんじゃないか?
文傑 それはごもっとも。
甘粕 トニーに3頭出しの内、どれが一押しか訊いたんだよ。タイムワープという答えが返ってくると思っていたら、パキスタンだというんだよね。去年のこのレースで2着に導いてくれたデソウサをわざわざ呼んでいるし。
文傑 それでマカヴォイだったら?
甘粕 その判断ができないんだ。地元香港馬ではパキスタンスターを筆頭にとっていただけに、またまた予想の全面的な組み直しだよ。
文傑 香港馬筆頭はパキスタンスターじゃないだろう。
甘粕 じゃあタイムワープか?
文傑 いや違う。スターはスターでもパキスタンでもカンナムでもなくダービー馬、ピンハイスターさ! あのダービーの勝ちっぷりを見たかい?
甘粕 一緒に見たじゃないか。香港競馬を長く見てるけどコーナー4つの沙田2000mで最後方から直線ゴボウ抜きしたのはあのスノーフェアリーとピンハイスターだけさ。ともにあのライアン・ムーア、ムーア・マジックだね。
文傑 もともとお手馬にしていたモレイラに鞍がもどるのはマイナスにはなるまい。
甘粕 そうだろうか。ライアンとジョアンは甲乙つけがたいけど、騎乗の質は違うぜ。それに2回続けて神業のようなあの競馬を演じるのは至難の業。ちょっと狙いづらいなあ。
文傑 とにかく本番3日前になって予期できなかったことが立て続けに起きてしまった。お互いに予想の全面的な組み換えを迫られているのは間違いないな。
甘粕 ここは焦らず明日金曜の調教を眺めて、関係者の談話を聞いてからやり直そうじゃないか。
文傑 賛成。明日また話そう。

後編に続きます


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★今年のドバイターフを見事的中させた”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロと、”競馬記者歴20年超!香港競馬界の博学多識” 文傑(ぶん・けつ)プロが、海外馬券販売レース、クイーンエリザベス2世カップの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。現地ならではの直前ナマ情報にご期待ください。
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