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【中京記念】取捨即断!血統アナリシス

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日曜日に行われる中京記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。


スマートオーディン
高いスピード能力と瞬発力が持ち味のダノンシャンティに、パワーとスピードの持続力を兼備したリファール系×スターリング系の肌馬を組み合わせることで、バランス抜群の総合力を実現している。半面、突出した要素に欠けるのも事実で、根幹距離の重賞では最後のツメが甘くなる可能性が高い。今回の舞台で結果を出すには、母系の特長を最大限に活かせる、上がりを要する展開かつ消耗戦になってほしいところ。

ロワアブソリュー
父はパワーとスタミナに秀でたサンデーサイレンス系で、息の長い末脚が持ち味。その観点でみると、一定のパワーを要求される最終週の馬場は悪くない。一方で、中京芝1600mにおけるゼンノロブロイ産駒、なかでも古馬の成績が下降線である点は気がかり。本馬自身相性の良い舞台とはいえ、相手強化の重賞では期待よりも不安のほうが大きい。

ブラックムーン
母父のニジンスキー系は当舞台と好相性の半面、キングマンボを経由しない父ミスプロ系の中京記念における成績が沈滞気味なのは気がかり。このあたりが昨年の当レースでひと押しを欠いた要因なのかもしれない。リピーター色の強いレースではあるが、注文通りの競馬ができた場合の押さえ評価までが正解ではないか。


リライアブルエース
サンデーサイレンス系×米国型ノーザンダンサー系の配合は、2017年の勝ち馬ウインガニオンと同じ。東京芝1400mを経由している点も酷似する。ややパワー色の濃い母系を鑑みると、力を要する最終週の中京コースは歓迎のクチ。血統面の不足はなく、展開ひとつで浮上の余地は十分にある。

フロンティア
サンデーサイレンス系×トニービンの配合は、2012~2013年に連覇を果たしたフラガラッハと同様。ただし、本馬の場合は父がダイワメジャーで、速い上がりの決め手勝負になると厳しい印象。瞬発力よりも持続力に長けたタイプであることは間違いなく、上位に食い込むためには、馬場や展開など、なんらかの助けが欲しい。

コウエイタケル
ステイゴールドは2017年の優勝馬を輩出。母父は持続力に長けたヴァイスリージェント系、母母父は当レースと相性の良い血脈であるニジンスキー系と、額面上の血統構成だけなら、相応の適性を備えているものと推察できる。ただし、近い親族にコレといった芝の活躍馬がおらず、重賞では少し活力不足の印象。上位に食い込むためには極端な馬場悪化など、多くの馬が苦にする状況にならないと厳しい。

アメリカズカップ
中京記念は上がりを要する傾向にあるため、スピードだけでなく持久力も求められる舞台。ゆえに、スタミナに優れた父マンハッタンカフェはプラス。対照的に母父であるフォーティナイナー系の当レースにおけるパフォーマンスが低い点は不安材料。時計を要する競馬になれば、父の持ち味を活かせるかもしれないが……。

マイネルアウラート
ステイゴールドは昨年の当レースでワンツーフィニッシュを果たした相性の良い血筋。ただし、トウカイテイオー×ティンバーカントリーという、母方の血脈が強く出ているためなのか、速い時計を求められると足りない印象。持ち味を活かすためには、時計あるいは上がりを要する競馬が望ましい。

ダイメイフジ
母母父のストームバード系、父母父のダンチヒ系は当舞台と相性の良いスピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系。半面、父のアグネスデジタル中京記念で不振傾向のキングマンボを経由しない父ミスプロ系で強調材料に欠ける。当レースと好相性のニジンスキーを内包している母父ダンスインザダークの血脈が騒げば、といったところか。

ガリバルディ
父は中京芝1600mで安定した成績を残しているディープインパクト。もとより本馬自身、2016年に7番人気の低評価を覆して当レースを制しているのだから、高い舞台適性を持っていることは間違いない。不安点を挙げるならば、加齢による衰え。つまり、相手関係よりも自分自身に勝てるかどうかがポイントになる。

ワントゥワン
ディープインパクト×ノーザンダンサー系の組み合わせは当レースの活躍配合のひとつ。母父ファルブラヴも2014年の桜花賞勝ち馬ハープスターを送り出しており、父と母父の舞台適性については文句なし。母ワンカラットは重賞4勝の実績馬。叔母には2016年の桜花賞勝ち馬ジュエラーがいるように、牝系についても一本筋が通っている。少なくとも血統面で見劣るようなところはない。


ロジクライ
ハーツクライの産駒は3回中京芝1600mで好成績。中京記念は瞬発力よりも持続力を求められるレースだけに、持続力と機動力を持ち味とする母父マキャベリアンの血脈もこの舞台にマッチする。近年の当レースで上位をしばしば賑わせているトニービンとダンチヒを3代内に内包しているところも好材料。血統魅力度の高い1頭だ。

ウインガニオン
サンデーサイレンス系×ダンチヒ系の配合は、3回中京芝のマイルレンジにおける活躍配合のひとつ。そもそも本馬自身、昨年の中京記念で優勝しているのだから、舞台適性の高さは疑いようがない。ただし、クラシカル的な要素の強い牝系の特長が濃く反映されているため、速い上がりの決め手比べはイマイチ。血の良さを活かすためには、上がりを要する競馬、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要になる。

ミエノサクシード
母父であるエーピーインディ系の当舞台における相性が悪い点は気がかりだが、母母父のダンチヒ系は今開催の中京芝1600mにおける好走血脈のひとつで、父ステイゴールド中京記念と好相性。父の特長である機動力、母父の良さであるスピード&パワーを引き出すことができれば、母父の悪影響を打ち消して上位に食い込む可能性はある。

ムーンクレスト
母父のサドラーズウェルズ系および、母母父の欧州型ノーザンダンサー系の当舞台における相性は悪くない半面、本馬の父であるアドマイヤムーン中京記念で低パフォーマンスのキングマンボを経由しない父ミスプロ系。ゆえに、この舞台で劇的にパフォーマンスを上げてくることは考えづらく、今回は苦しい戦いを強いられるのではないだろうか。

グレーターロンドン
ディープインパクトは2016年の勝ち馬を輩出。今開催の中京芝1600mでも堅調な成績を残している。母は桜花賞2着、半姉はオークス馬という、スピードの持続力に秀でた牝系も、この舞台にマッチする。一方で、母父であるヘロド系の中京芝1600mにおける成績が芳しくない点は気がかり。ゆえに、父の血を存分に活かせる決め手勝負になることが、勝ち負け争いに加わるための必須条件と言えよう。



ウマニティ重賞攻略チーム

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