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第65回毎日杯(24日、阪神11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1800メートル、1着本賞金3800万円=出走10頭)池添謙一騎乗で1番人気の関東馬ブラストワンピースが、2番手追走から直線でインを伸びて快勝。無傷の3連勝で重賞初勝利を飾った。タイム1分46秒5(良)。この後はダービー(5月27日、東京、GI、芝2400メートル)に直行する。2馬身差の2着が2番人気のギベオンだった。
底知れない強さで夢舞台への扉をこじ開けた。関東馬ブラストワンピースが、無傷のV3で重賞初制覇。素質にほれ込む池添騎手も興奮を抑えきれない口ぶりだ。
「この距離(1800メートル)に替わって、テーマを持って臨んだレースでした。いいところで競馬ができたし、折り合いもしっかりついて、内容、結果ともに満点だったと思います」
最内枠からスッと2番手をキープ。スムーズに折り合い、抜群の手応えで直線に向いた。内回りコースとの合流地点で内ラチに接触するアクシデントがあったが、ものともせずに伸びて2馬身差の快勝だ。大竹調教師も「狭くなって普通なら下がるところを、ラチまで吹っ飛ばすような勢いで飛び出てきた。力がありますね」と感心しきりだった。
今後は予定通り皐月賞は見送り、ダービーに直行する。指揮官は「3戦目でテンションが高くなっていたし、次の舞台はさらにお客さんも多いので」と課題も口にするが「3戦とも馬群を割ってくる競馬で、レースの厳しさを教えたうえで勝ってくれている」と底知れぬ可能性を感じ取る。
ダノンプレミアム一色ムードの牡馬クラシック戦線に現れた新星ブラストワンピース。一世一代の夢舞台で、無敗の戴冠を目指す。 (斉藤弘樹)
ブラストワンピース 父ハービンジャー、母ツルマルワンピース、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牡3歳。美浦・大竹正博厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績3戦3勝。獲得賞金5568万6000円。重賞初勝利。毎日杯は大竹正博調教師、池添謙一騎手ともに初勝利。馬名は「突風+母名の一部」。
◆バルジュー騎手(ギベオン2着) 「中団で馬の後ろにつけるとリラックスして走れていた。いい脚を使っているが、まだこれからの馬。経験を積んでいけば」=次走は未定
◆岩田騎手(インディチャンプ3着) 「最初にむきになってしまった。馬の後ろに入れると折り合いはついて、いい脚で来ているんですけどね」
◆和田騎手(ノストラダムス4着) 「進境はあった。今後、距離が延びると折り合いが課題になる」
◆酒井騎手(ウォーターパルフェ5着) 「いいペースで運べた。直線もジリジリと頑張っていた」
◆武豊騎手(ユーキャンスマイル6着) 「道中はいい感じ。もたれる面もましだった。最後は現時点での決め手の差かな」
◆川田騎手(シャルドネゴールド7着) 「スムーズで、直線は抜け出すだけだと思ったんですが、周りを気にして伸びきれませんでした」
◆浜中騎手(アルムフォルツァ8着) 「重賞で相手も強かった。これからキャリアを積めば」
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