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阪神では12日、牝馬のハンデGIII「第21回マーメイドS」(芝2000メートル)が行われる。注目は前走のOP都大路Sで、並み居る牡馬を相手に鮮やかに逃げ切ったナムラアンだ。着実なステップアップを遂げ、一気の重賞奪取を狙っている。
充実の4歳春。その都大路Sは2カ月ぶりだったが、課題だったスタートを無難に決めると大胆にもハナに立ち、上がり3Fを33秒7でまとめて逃げ切ってみせた。
「休ませた効果で気性面が成長してくれた。スタートがスムーズだと、最後までやる気をなくさずに走ってくれるね」
弱点を克服しての鮮やかすぎるモデルチェンジに、福島調教師もしてやったり。おじのハーツクライが05年有馬記念でアッと言わせる先行策を見せディープインパクトを封じ込めたように、自在性を身につけた今、安定感は倍増するはずだ。
中間の調整も順調そのもの。先週1日には坂路で4F53秒7、ラスト1F12秒6でしっかり伸び、「変わりなくいい感じ。調教で引っ掛かるくらいのほうが競馬でもいいからね」と、強気に勝ちにいく。(夕刊フジ)
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