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【皐月賞】ロジメジャー、史上8組目の快挙へ

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【皐月賞】ロジメジャー、史上8組目の快挙へ

 1勝馬だからといって、軽視は禁物だ。ロジメジャーはフジテレビ賞スプリングSで3着に入り、皐月賞の出走権をゲット。これは04年の皐月賞を制した父ダイワメジャーと同じローテーションで、1勝馬なのも同じだ。父の主戦だった安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、大駆けを狙う。

 大きなハナ差だった。ロジメジャースプリングSで、サトノギャラントとの熾烈な3着争いを制して、皐月賞への優先出走権を手にした。栗毛だった父ダイワメジャーと毛色は違うが、しぶとい末脚とタフな精神力は、黒鹿毛の息子にもしっかりと受け継がれている。

 全休明けの10日は美浦トレセン内の桜が満開。ポカポカ陽気のなか、ロジメジャーは北Cコースで軽めのキャンターを行ってから、坂路を1本駆け上がった。馬格は500キロ超の父親よりもひと回り小さい(前走488キロ)が、バランス良く引き締まって、張りのある馬体は目を引く。

 「前走は道悪でしたが、疲れはしっかり取れているので、いい状態で出せると思います」と担当する室山調教助手はデキの良さを強調。この中間は短期放牧でリフレッシュしており、臨戦過程は順調そのものだ。

 1勝馬でスプリングS3着から皐月賞参戦は8年前にこのレースを制した父と同じ。父子制覇となれば史上8組目の快挙となる。前回騎乗した内田博騎手がゴールドシップの先約があったため、今回はダイワメジャーの主戦をつとめた安藤勝己騎手とコンビを組むことになった。

 「デビュー前から何とかクラシックに乗せたいと思っていた馬で、前走はよくしのいでくれた。今回もいい競馬を期待しているし、お父さんのようになってくれればいいですね」と土谷調教助手の期待は大きい。

 物覚えが良く、1戦ごとに競馬をマスターしながら、確実に力をつけてきた。底を見せていない魅力も十分にあるロジメジャー。父のすべてを知る名手アンカツを迎えて、実績馬にひと泡吹かせるか。 (片岡良典)

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