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16日の中京11Rで行われた第53回愛知杯(4歳上牝馬オープン、GIII、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=3600万円)は、田辺裕信騎手騎乗の8番人気バウンスシャッセ(5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が後方追走から直線で差し切り、3度目の重賞勝ちを成し遂げた。タイムは1分58秒8(良)でコースレコードタイ。
22キロ増もトップハンデも問題なし。実力上位のバウンスシャッセが、540キロというグラマーな馬体を躍動させて、年明けに移設された牝馬重賞の覇者に名を刻んだ。
レースは外からオツウが果敢に先行。フレイムコード、マコトブリジャールが続き、さらにフェリーチェレガロ、人気のシュンドルボンも好位に続く。よどみないペースで流れ、4コーナーでは後方の馬も追い上げて一団となって直線へ。ハンデ戦らしい混戦となったが、横一線の叩き合いから抜け出してきたのは55.5キロのトップハンデを背負っていたバウンスシャッセ。7カ月ぶりの実戦にもかかわらず力強い末脚で各馬をねじ伏せ、3度目の重賞Vを果たした。1馬身1/4差の2着は最軽量50キロの5番人気リーサルウェポン。さらにアタマ差の3着が4番人気のアースライズだった。
バウンスシャッセは、父ゼンノロブロイ、母リッチダンサー、母の父Hallingという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)キャロットファームの所有馬。通算成績は15戦5勝。重賞はGIIIフラワーC(2014年)、GIII中山牝馬S(15年)に次いで3勝目。藤沢和雄調教師、田辺裕信騎手ともに愛知杯は初勝利。
田辺騎手は「「抜け出すとソラを使うと思っていましたけど、1頭になっても思った以上にしっかりしていました。(年末年始に休養する要因となった)腰は大丈夫です。前回乗せてもらったとき(中山牝馬S1着)に、牝馬の中では力が違うと感じていました。状態は前回の方が良かったけど、馬の質は今の方が上ですね」と5歳を迎えての成長を実感している様子だった。
★16日中京11R「愛知杯」の着順&払戻金はこちら
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