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マイルチャンピオンＳの関連ニュース
【マイルＣＳ2024】キーホース診断 13年ぶりの外国馬参戦! 欧州最強マイラー・チャリンをどう評価する?
ウマニティ
11月13日(水) 15:00
【チャリン】
今年日本にやってくる外国馬はなんだか濃い。
3月の高松宮記念では香港の一線級スプリンター・ビクターザウィナーが馬券に絡み、6月の安田記念には世界最強クラスの中距離馬・ロマンチックウォリアーが参戦。日本馬を力任せに抑え込んだ。
さらに、来週のジャパンカップにはオーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーンという、愛・仏・独のトップホース達がエントリー。
海外から誰も来ない、来てもあまり名前を聞いたことがない馬ばかりという年も多かったことを考えると、かなりの豊作年と言える。
そんな流れに乗って、今週メインのマイルCSにも外国馬が出走を予定している。イギリス調教馬のチャリンだ。
2歳時に1200mの重賞を制したが、その後は芽が出ず3歳時は7戦未勝利。苦しい時期が続いたものの、4歳の今年になって突如覚醒。欧州マイル路線の主要レースであるクイーンアンS、ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベスⅡ世Sを制し、ロッキンジSとムーランドロンシャン賞で2着。一度も連対圏を外さない強さと堅実さを伴って、欧州最強マイラーの座へと駆け上がってきた。
これまでマイルCSにおいて外国馬が勝ったことはないが、これほどの実績馬がやって来るのは久しぶり。果たして日本馬相手にどのような走りを見せるのか、いつも通りに各要素から考えていきたいと思う。
まず指数面……といきたいところだが、外国馬であるがゆえに指数での評価というのは極めて難しい。
ドバイや香港など、どこかで日本馬との接点があればまだ序列をイメージしやすいのだが、本馬は欧州以外での出走経験がなく、当然日本馬と対戦した経験もない。
そんな中で手がかりとなりそうなのが、ノータブルスピーチとファクトゥールシュヴァルという馬たちの存在だ。
いずれも本馬が今年先着経験のある馬なのだが、ノータブルスピーチは先日のBCマイルにおいて、日本のテンハッピーローズとジオグリフに先着。ファクトゥールシュヴァルは3月のドバイターフにおいて、ナミュール、ダノンベルーガ、ドウデュースに先着している。
本馬はムーランドロンシャン賞において、このノータブルスピーチに約5馬身、クイーンアンS、クイーンエリザベスⅡ世Sと2度対戦したファクトゥールシュヴァルには、それぞれ約8馬身、2馬身とかなり大きな差を付けて先着している。
単純な着差の比較ではあるが、日本のマイル路線のトップホースであるナミュール、現役最強格のドウデュースと同等以上の可能性があるというのはそれなりのインパクトがある。
血統もなかなか興味深く、父ダークエンジェルというのは今年の高松宮記念を制したマッドクールと同じ。
母父のコディアックは世界的名種牡馬インヴィンシブルスピリットの半弟で、このインヴィンシブルスピリットの系統からは、昨年までマイル路線で主役を張っていたシュネルマイスターが出ている。日本において欧州血統は当たり外れの差が激しいが、近い血統を持つG1馬がいるというのは本馬にとっては追い風だろう。
同じマイル戦でも、1分45秒台という信じられないくらい遅い時計の決着と1分33秒台の決着の両方で勝ち星を挙げている馬でもあり、馬場や時計の違いに対する適応力は高そうだが、重馬場発表だったムーランドロンシャン賞とクイーンエリザベスⅡ世Sよりも、良馬場発表だったクイーンアンSとジャックルマロワ賞のほうが走りやすそうにしていたので、日本の軽い馬場がプラスに働く可能性もありそうだ。
調教面では来日前の時点で十分な調整が成されており、来日後は軽めの調整に留めるはず。
輸送の影響もそれほどなく、少し減った馬体重もすでに元と同じ水準まで戻ったようだ。海外遠征に伴う体調への影響は馬によって大きく異なるが、陣営から悲観的な声が出ていないという点は好材料だろう。
迎え撃つ日本勢も一線級の馬が順調に駒を進めてきており、地の利も併せて考えればこの遠征は簡単なチャレンジではない。
が、今年の強さと対戦相手との比較から、あっさり勝たれても不思議ないとも思える雰囲気が本馬にはある。どのような決着が待っているのか、当日を楽しみに待ちたい。
【マイルＣＳ2024】トッププロ厳選の穴馬! 前走2桁着順から巻き返しに期待の1頭とは?
ウマニティ
11月13日(水) 12:00
例年の傾向からは、圧倒的に差し馬有利のレースかと思います。まったくもって先行勢がダメかと言われるとそうでもないのですが、先行勢が好走するためにはスローになることが条件になる印象です。少しでも流れてしまえば、差し馬がドッと押し寄せる競馬になると想定しています。ダイワメジャーくらい強い馬なら、流れても押し切れるはずですが、あのレベルの馬はなかなかいないですからね……。予想する側としては、まず展開をしっかり考えたいところです。
それでは上位人気想定の馬を見ていきたいと思います。
まず1頭目はナミュール。
去年の勝ち馬ですが、藤岡康J得意の溜めが存分に活きたレースでした。レースを見ている人はよく分かっていると思いますが、藤岡康Jは馬の脚を溜める技術が超一流です。変に勝ちに行かず溜めれば確実に伸びるナミュールにとって、ムーアJから急遽の乗り替わりで藤岡康Jに変更した陣営はナイスな判断でした。ほかに誰が選択できたかは知りませんが、私も同じ判断をしていたと思います。
その後も溜める競馬でしっかり脚を使っていますが、香港マイルの3着は鞍上の立ち回りがちょっと下手でした。ヴィクトリアマイルの8着は直線でスムーズさを欠き、鞍上が仕方なくやめていましたよね。しかし、力を出せたドバイと安田記念ではしっかり2着を確保しています。
今回もいかに道中のロスをできるだけ抑えて、直線の爆発力に賭けられるかで、そこは鞍上の立ち回り次第になってきます。予定を見るとC.デムーロJということですが、何回か乗っているのでもう乗り方は分かっているはずで、あとは「これも競馬だな……」という結果にならなければ。それと、いつもスタートが出遅れ気味になる点は頭に入れておかなければなりませんね。
2頭目はブレイディヴェーグ。
前走の府中牝馬Sは長期の休み明けをものともせず、凄い脚を発揮してあっさり差し切ってしまいました。だだ、道中は一瞬“NSP”（＝ノーストレスポジション）が発動しているんですよね。それを考えると、もともと脚を使えるこの馬にとってかなり有利な立ち回りだったのも事実で、そこまで評価は上げられません。毎回スタートの悪い馬ですし、ルメールJが乗っていたことを考えると、鞍上が替わった場合には少しマイナスと見ていいのかもしれません。今回は初のマイルとなりますが、特に気にすることはないと思いますし、危険な人気馬とまではいかないので、ちょっと判断が難しくて困っています。
3頭目はソウルラッシュ。
まぁ堅実な馬ですよね。不利がなければどこでも好走して凄い馬です。新馬では、発馬で躓きながらもあっさり勝って「強い馬だな」と思いましたが、その後中距離でなかなか結果が出ず、「アレっ?」っとなったことが懐かしいですよ笑。
3年連続の出走となりますが、団野Jになってもおそらく堅実に上位には顔を出してくることでしょう。一つ足りないので、それを補う大雨でも降ってくれれば今度こそかもしれませんね。
最後にジュンブロッサム。
3歳の重賞は、共同通信杯4着、アーリントンC4着、神戸新聞杯4着とあと一歩足りない馬でしたが、それから着実に力をつけ、2走前の関屋記念は3着に走りやっと馬券になりました。しかも、スローだったので価値のあるレースでもありました。前走の富士Sは中団から普通に乗って差し切りと、特に恵まれることもなくあっさり勝ったので、関屋記念同様評価できるレースのはずです。この勢いなら今回も面白い1頭だと思うので、オッズ次第では本命も考えたい馬ですね。
と、上位人気想定の馬たちでした。ほかにもソウルラッシュの相棒みたいな立ち位置のセリフォスや、去年4着に好走したエルトンバローズもいますし、外国馬からはチャリンですか……海外のレースはあまり見ていないのでわかりません笑。混戦模様ですが、たまにはG1も当たればいいなと思って予想したいと思います笑。
以上、レース見解でした。やや波乱決着の昨年に続き、今年も多くの馬にチャンスがありそうですね。穴馬に指名されるのはどの馬でしょう。
※以下、注目馬は出走確定前に選定している為、当日上位人気になる可能性、出走取り消しの可能性がございます。又、枠が確定してから見直す場合もある為、注目馬に挙げていない人気薄をプロ予想MAXで本命にする可能性もございます。
■注目馬①オオバンブルマイ
地味な馬でなかなか人気になりませんが、いつもしまいの脚は使う馬です。前走のスプリンターズSは展開こそ向きましたが、さすがに後ろ過ぎました。しかも直線では進路を選びながらになってしまい、結局ほぼ追わずにゴールという内容です。前に行っている馬が止まりだすので伸びているように見えるのは当たり前ですが、それでもしまいは目立っていたとも思います。
もしかしたら千二は短く、マイルは少し長いという馬で千四ベストなのかもしれませんが、紛れがあれば好走してもおかしくないと思っています。
以上、豚ミンCプロの注目馬とコメントをお届けしました。今週はオオバンブルマイの推奨でした。久々のマイル戦で期待ですね。それでは、また来週お会いしましょう。
それでは上位人気想定の馬を見ていきたいと思います。
まず1頭目はナミュール。
去年の勝ち馬ですが、藤岡康J得意の溜めが存分に活きたレースでした。レースを見ている人はよく分かっていると思いますが、藤岡康Jは馬の脚を溜める技術が超一流です。変に勝ちに行かず溜めれば確実に伸びるナミュールにとって、ムーアJから急遽の乗り替わりで藤岡康Jに変更した陣営はナイスな判断でした。ほかに誰が選択できたかは知りませんが、私も同じ判断をしていたと思います。
その後も溜める競馬でしっかり脚を使っていますが、香港マイルの3着は鞍上の立ち回りがちょっと下手でした。ヴィクトリアマイルの8着は直線でスムーズさを欠き、鞍上が仕方なくやめていましたよね。しかし、力を出せたドバイと安田記念ではしっかり2着を確保しています。
今回もいかに道中のロスをできるだけ抑えて、直線の爆発力に賭けられるかで、そこは鞍上の立ち回り次第になってきます。予定を見るとC.デムーロJということですが、何回か乗っているのでもう乗り方は分かっているはずで、あとは「これも競馬だな……」という結果にならなければ。それと、いつもスタートが出遅れ気味になる点は頭に入れておかなければなりませんね。
2頭目はブレイディヴェーグ。
前走の府中牝馬Sは長期の休み明けをものともせず、凄い脚を発揮してあっさり差し切ってしまいました。だだ、道中は一瞬“NSP”（＝ノーストレスポジション）が発動しているんですよね。それを考えると、もともと脚を使えるこの馬にとってかなり有利な立ち回りだったのも事実で、そこまで評価は上げられません。毎回スタートの悪い馬ですし、ルメールJが乗っていたことを考えると、鞍上が替わった場合には少しマイナスと見ていいのかもしれません。今回は初のマイルとなりますが、特に気にすることはないと思いますし、危険な人気馬とまではいかないので、ちょっと判断が難しくて困っています。
3頭目はソウルラッシュ。
まぁ堅実な馬ですよね。不利がなければどこでも好走して凄い馬です。新馬では、発馬で躓きながらもあっさり勝って「強い馬だな」と思いましたが、その後中距離でなかなか結果が出ず、「アレっ?」っとなったことが懐かしいですよ笑。
3年連続の出走となりますが、団野Jになってもおそらく堅実に上位には顔を出してくることでしょう。一つ足りないので、それを補う大雨でも降ってくれれば今度こそかもしれませんね。
最後にジュンブロッサム。
3歳の重賞は、共同通信杯4着、アーリントンC4着、神戸新聞杯4着とあと一歩足りない馬でしたが、それから着実に力をつけ、2走前の関屋記念は3着に走りやっと馬券になりました。しかも、スローだったので価値のあるレースでもありました。前走の富士Sは中団から普通に乗って差し切りと、特に恵まれることもなくあっさり勝ったので、関屋記念同様評価できるレースのはずです。この勢いなら今回も面白い1頭だと思うので、オッズ次第では本命も考えたい馬ですね。
と、上位人気想定の馬たちでした。ほかにもソウルラッシュの相棒みたいな立ち位置のセリフォスや、去年4着に好走したエルトンバローズもいますし、外国馬からはチャリンですか……海外のレースはあまり見ていないのでわかりません笑。混戦模様ですが、たまにはG1も当たればいいなと思って予想したいと思います笑。
以上、レース見解でした。やや波乱決着の昨年に続き、今年も多くの馬にチャンスがありそうですね。穴馬に指名されるのはどの馬でしょう。
※以下、注目馬は出走確定前に選定している為、当日上位人気になる可能性、出走取り消しの可能性がございます。又、枠が確定してから見直す場合もある為、注目馬に挙げていない人気薄をプロ予想MAXで本命にする可能性もございます。
■注目馬①オオバンブルマイ
地味な馬でなかなか人気になりませんが、いつもしまいの脚は使う馬です。前走のスプリンターズSは展開こそ向きましたが、さすがに後ろ過ぎました。しかも直線では進路を選びながらになってしまい、結局ほぼ追わずにゴールという内容です。前に行っている馬が止まりだすので伸びているように見えるのは当たり前ですが、それでもしまいは目立っていたとも思います。
もしかしたら千二は短く、マイルは少し長いという馬で千四ベストなのかもしれませんが、紛れがあれば好走してもおかしくないと思っています。
以上、豚ミンCプロの注目馬とコメントをお届けしました。今週はオオバンブルマイの推奨でした。久々のマイル戦で期待ですね。それでは、また来週お会いしましょう。
【マイルＣＳ2024】過去データの傾向と対策 平穏決着が濃厚？直近11回で2桁人気馬は3着すらナシ
ウマニティ
11月12日(火) 18:00
前走クラス別では、G1・G2組が主力を形成。2013年以降（2020～2022年は阪神で施行）の3着以内延べ33頭中26頭を占めている。残る7頭のうち6頭は、G2格上げ前の富士Sからの参戦馬。それ以外のG3より下のクラスから臨んだ馬は、2着1回のみと苦戦を強いられている。また、前走の着順も大事なポイント。2013年以降の3着以内延べ33頭のうち、31頭が前走で5着以内を確保していた。
【人気】前評判的には難解でも意外と大きく荒れない
人気別成績（過去20年）
2013年以降、1番人気は【2.1.2.6】と軸に据えるには心許ない印象。他方、2番人気は【1.4.1.5】、3番人気は【2.5.0.4】と相応の頑張りを見せている。直近11回を振り返っても1～3番人気の総崩れは皆無で、2桁人気は3着すらない。よって3連単のビッグ配当も望めず、10万円を超えたのは3回だけ。直近11回のうち約半数の5回が2万円未満となっている。
【脚質】差し馬優勢も上がり上位馬の過信は禁物
過去20年の脚質別成績では、勝率、連対率、複勝率のいずれも、差しが一歩リードしている。その一方、2013年以降の上がり3Fタイム1～2位馬は【8.2.2.15】という成績。複勝率は50%を割っており、差し馬優勢＝上がり上位馬絶対有利の図式は成り立たない。3～4コーナーでの立ち回りが肝となる一戦。差し有利のレースではあるが、出走各馬の特徴を踏まえたうえで軸馬を選択するべきだろう。
【枠順】内枠の数値が高いが外枠にも万全のケアを
1～4枠あたりの数値が高め。ただし、極端な差が出ているわけではなく、過度に高い評価はできない。一方、真ん中より外の5～8枠は毎年のように上位を賑わせており、今世紀に入ってからの京都開催時において3着以内に入れなかったのは2018年の一度だけ。
【人気】前評判的には難解でも意外と大きく荒れない
人気別成績（過去20年）
2013年以降、1番人気は【2.1.2.6】と軸に据えるには心許ない印象。他方、2番人気は【1.4.1.5】、3番人気は【2.5.0.4】と相応の頑張りを見せている。直近11回を振り返っても1～3番人気の総崩れは皆無で、2桁人気は3着すらない。よって3連単のビッグ配当も望めず、10万円を超えたのは3回だけ。直近11回のうち約半数の5回が2万円未満となっている。
【脚質】差し馬優勢も上がり上位馬の過信は禁物
過去20年の脚質別成績では、勝率、連対率、複勝率のいずれも、差しが一歩リードしている。その一方、2013年以降の上がり3Fタイム1～2位馬は【8.2.2.15】という成績。複勝率は50%を割っており、差し馬優勢＝上がり上位馬絶対有利の図式は成り立たない。3～4コーナーでの立ち回りが肝となる一戦。差し有利のレースではあるが、出走各馬の特徴を踏まえたうえで軸馬を選択するべきだろう。
【枠順】内枠の数値が高いが外枠にも万全のケアを
1～4枠あたりの数値が高め。ただし、極端な差が出ているわけではなく、過度に高い評価はできない。一方、真ん中より外の5～8枠は毎年のように上位を賑わせており、今世紀に入ってからの京都開催時において3着以内に入れなかったのは2018年の一度だけ。
【マイルＣＳ2024】勝ち馬予想の金言録「海外調教馬は斤量実績を見よ」
ウマニティ
11月12日(火) 15:00
職場で同僚と話をしていて何の話だったか「五臓六腑に沁み渡る」というフレーズが飛び出した。ロクな話でないのは確かだが（笑）話の流れで同僚がこう言った。
「五臓六腑には、すい臓って入ってないんですよね……。」
「そうなの? 臓器のくせにランゲルハンスとかいう島まで持ってるあいつだよね? 重要じゃないの?」
と私。その後の会話とネット検索で「五臓」が①心臓②肺③じん臓④肝臓⑤ひ臓であると判明し「六腑」は①胃②小腸③大腸④膀胱⑤胆のう⑥三焦であると分かった。
「じゃ俺は去年胆のう取っちゃったから「五臓六腑」じゃなくて「五臓五腑」だ（笑）」
なんてふざけて言ったが、彼はクスリともせず真面目な顔をして言った。
「すい臓が五臓に入らなかった理由は……恐らく“すい液”の消化力が異常に強いからなんです。すい液の消化力はハンパないので人間が生きている間は膜のようなもので守られているけど、死ぬとそのバリアーがなくなってしまい、すい臓という臓器は変形して最後には溶けちゃうんですよ。人体構造を勉強する“解剖”には通常死体を使うので、解剖してもすい臓が見当たらないことが多かったんです。だからすい臓は五臓には含まれないんです。」
スゲェ……。こんな凄いやつが職場で隣の席に座っているとは1ミリも思わなかったので、私は感動のあまり拍手を送った。
さて、存在自体知られていなかったが故に五臓に入れなかったのはすい臓だが、「存在自体謎」といえば競馬、それも海外調教馬だ。JRA主催の国際G1は外国馬に対してオープンだが、馬の健康管理、輸送の問題や賞金面での魅力を含め、近年極東の島国に愛馬を送りこんでくれる馬主は少ない。今週は13年ぶりに海外調教馬を迎える、京都競馬場の日曜メイン競走・G1マイルチャンピオンシップの予想にあたり、海外調教馬絡みの金言を紹介しよう。
曰く「海外調教馬は斤量実績を見よ」。
出るだけでもかなりのリスクを負う海外調教馬の国外遠征。日本のG1を勝ったとて、世界のホースメンサークルでは何の自慢にならないので（笑）実質的な実入り（＝カネ）を求めるはずで、何の算段もなしに出走するはずもない。ただ、この際重要なのは「斤量」で、当日背負う斤量がその馬にとってどの程度堪えるかが問題だ。
欧州最強マイラーの看板を引っ提げて登場のチャリンはイギリス調教馬。タイトなローテーションで体調が鍵になるが、直前好走した海外G1では60kgを背負って軽々勝っており、万全ならば今回の58kgなど日本馬にとっての56kgくらいの感覚のはず。
それにしても「チャリン」とはまたなんとも興味深い名前ではないか。小銭とはいえ、お金が入ってくる時の擬音がそのまんま名前というのも、「タダじゃ帰らないぞ」と言っているみたいで私は好きだ。レース当日はTVの前で残り3ハロンあたりから他馬を引き離す彼を見ながら、払戻金でも計算して言ってみようか。
「チャリーン……チャリーン……」ってね（笑）。
「五臓六腑には、すい臓って入ってないんですよね……。」
「そうなの? 臓器のくせにランゲルハンスとかいう島まで持ってるあいつだよね? 重要じゃないの?」
と私。その後の会話とネット検索で「五臓」が①心臓②肺③じん臓④肝臓⑤ひ臓であると判明し「六腑」は①胃②小腸③大腸④膀胱⑤胆のう⑥三焦であると分かった。
「じゃ俺は去年胆のう取っちゃったから「五臓六腑」じゃなくて「五臓五腑」だ（笑）」
なんてふざけて言ったが、彼はクスリともせず真面目な顔をして言った。
「すい臓が五臓に入らなかった理由は……恐らく“すい液”の消化力が異常に強いからなんです。すい液の消化力はハンパないので人間が生きている間は膜のようなもので守られているけど、死ぬとそのバリアーがなくなってしまい、すい臓という臓器は変形して最後には溶けちゃうんですよ。人体構造を勉強する“解剖”には通常死体を使うので、解剖してもすい臓が見当たらないことが多かったんです。だからすい臓は五臓には含まれないんです。」
スゲェ……。こんな凄いやつが職場で隣の席に座っているとは1ミリも思わなかったので、私は感動のあまり拍手を送った。
さて、存在自体知られていなかったが故に五臓に入れなかったのはすい臓だが、「存在自体謎」といえば競馬、それも海外調教馬だ。JRA主催の国際G1は外国馬に対してオープンだが、馬の健康管理、輸送の問題や賞金面での魅力を含め、近年極東の島国に愛馬を送りこんでくれる馬主は少ない。今週は13年ぶりに海外調教馬を迎える、京都競馬場の日曜メイン競走・G1マイルチャンピオンシップの予想にあたり、海外調教馬絡みの金言を紹介しよう。
曰く「海外調教馬は斤量実績を見よ」。
出るだけでもかなりのリスクを負う海外調教馬の国外遠征。日本のG1を勝ったとて、世界のホースメンサークルでは何の自慢にならないので（笑）実質的な実入り（＝カネ）を求めるはずで、何の算段もなしに出走するはずもない。ただ、この際重要なのは「斤量」で、当日背負う斤量がその馬にとってどの程度堪えるかが問題だ。
欧州最強マイラーの看板を引っ提げて登場のチャリンはイギリス調教馬。タイトなローテーションで体調が鍵になるが、直前好走した海外G1では60kgを背負って軽々勝っており、万全ならば今回の58kgなど日本馬にとっての56kgくらいの感覚のはず。
それにしても「チャリン」とはまたなんとも興味深い名前ではないか。小銭とはいえ、お金が入ってくる時の擬音がそのまんま名前というのも、「タダじゃ帰らないぞ」と言っているみたいで私は好きだ。レース当日はTVの前で残り3ハロンあたりから他馬を引き離す彼を見ながら、払戻金でも計算して言ってみようか。
「チャリーン……チャリーン……」ってね（笑）。
【マイルＣＳ2024】1週前追い切りウォッチ
ウマニティ
11月12日(火) 11:30
こんにちはくりーくです。G1マイルCSの1週前追い切りで、動きが良かった注目馬について取り上げます。
1頭目はソウルラッシュ。
昨年の安田記念後から、中間にプール調教を取り入れる調整過程となっていて、そのためか以前と比べ調教での反応が良くなっている感じがある。休み明け2戦目となる今回は、乗り込み量も多く、1週前追い切りでは併走相手を並ぶ間もなく一気に突き放す走りを見せた。前走以上の仕上がり。
2頭目はバルサムノート。
もともと坂路では速いタイムが出る馬だが、休み明けを2回使われたこの中間も坂路で好時計を連発。1週前追い切りでは、前半抑えきれないくらいの気合乗りで、終い放たれると一気に伸びてみせた。前走からの上積みありそうだ。
3頭目はレイベリング。
休み明けの前走時は、調教本数もそれほど多くなく、馬体重も大きく増えていた。仕上がり途上の印象が拭えないなか、レースでは初のオープン勝ちを決めてみせた。この中間、1週前追い切りでは3頭併せての内で外2頭を追いかけるかたちを取り、ラストは馬なりでスッと並び併入をはたした。出来はさらに良くなっている。
1頭目はソウルラッシュ。
昨年の安田記念後から、中間にプール調教を取り入れる調整過程となっていて、そのためか以前と比べ調教での反応が良くなっている感じがある。休み明け2戦目となる今回は、乗り込み量も多く、1週前追い切りでは併走相手を並ぶ間もなく一気に突き放す走りを見せた。前走以上の仕上がり。
2頭目はバルサムノート。
もともと坂路では速いタイムが出る馬だが、休み明けを2回使われたこの中間も坂路で好時計を連発。1週前追い切りでは、前半抑えきれないくらいの気合乗りで、終い放たれると一気に伸びてみせた。前走からの上積みありそうだ。
3頭目はレイベリング。
休み明けの前走時は、調教本数もそれほど多くなく、馬体重も大きく増えていた。仕上がり途上の印象が拭えないなか、レースでは初のオープン勝ちを決めてみせた。この中間、1週前追い切りでは3頭併せての内で外2頭を追いかけるかたちを取り、ラストは馬なりでスッと並び併入をはたした。出来はさらに良くなっている。
レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者（JRA）発行のものと照合してください。
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