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【天皇賞・春】フォゲッタ待望のGI制覇!

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【天皇賞・春】フォゲッタ待望のGI制覇!

 《本紙の狙い》フォゲッタブルを本命に推す。昨秋以降に本格化。菊花賞(2着)後、ステイヤーズSダイヤモンドSに快勝。3000メートル以上で持ち味が生きる生粋のステイヤーだ。前走後、疲労が抜けるのに時間がかかったが、じっくり立て直し、再び調子を上げてきた。ひと追いごとに良化し、最終追い切りの動きは文句なし。臨戦態勢に不安は感じられない。鞍上の指示に従順で、折り合いに不安のないタイプなので、内田博騎手への乗り替わりも心配しなくていい。阪神大賞典2着のジャミールが相手の筆頭。この馬も長距離適性が高く、京都の方が末脚は切れる。ジャガーメイルが▲。仕上がりは万全で、直線勝負で活路を見出す。

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 GI初制覇を狙う(3)フォゲッタブルは、坂路1本の後、ポリトラックを軽いキャンターで1周。クビをグット下げ、集中力満点の走りで好調をアピールした。騎乗した池江調教助手は「雰囲気は(昨日より)さらに良くなっています。追い切りをやってもテンションは上がらないし、レースで折り合いはつくでしょう」と上昇気配であることを伝える。ダイヤモンドS1着から2カ月半ぶりの実戦となるが、陣営の仕上げに狂いはない。

 木曜に追い切りを行った(13)ジャミールは、金曜日は運動のみで体調を整えた。「追い切りは良かったし、ずっと上昇してきているから。状態に関しては何も心配することはない」と青木調教助手は仕上がりに自信を見せる。「スタミナがあるので、距離はいくらあっても大丈夫。1頭になると重心が浮いてしまう面を出すが、(安藤勝)騎手がその点は分かっているから心配はないでしょう。どんな相手と走っても、それなりの競馬ができる馬だからね」と青木助手。阪神大賞典2着で頭角を現した新星が、一気の頂点奪取を狙っている。

 GW渋滞を想定して金曜午前4時に美浦を出発した(12)ジャガーメイルは、見込み通り渋滞に巻き込まれることなく、午後0時27分に京都に到着した。「いい状態で行けるのは何よりですね。ウィリアムズ騎手も追い切りですぐ感覚をつかんでくれたようですし、さすが一流という感じでした。とても上手そうなジョッキーですし、しっかりと追えれば楽しみですね」と菅沼調教助手。悲願のGI制覇に向けて、豪州のトップジョッキーに望みを託した。

 06年から5年連続で天皇賞・春に挑戦する(6)トウカイトリック。今年は阪神大賞典を快勝しての参戦で、勢いは今までで一番だ。「8歳ですが、ここにきて筋肉の付き方が良くなったし、(08年3月から)管理して一番いいデキです」と野中調教師も力が入る。金曜はゆったりとしたキャンターで坂路1本のメニュー。「体はできているし、何も不安はありません」。追い切り後も順調な愛馬の姿に、トレーナーはさらに自信を深めた。

 ただ1頭の牝馬(14)メイショウベルーガは坂路を4ハロン70秒6で登った後、ポリトラックを軽めに1周。全体的に覇気があり、動きもますます機敏になってきた。池添調教師は「だいぶ素軽くなってきた感じはするね。いい状態で出せるのが何より」と納得の表情。「ヴィクトリアマイルという選択肢もあったけれど、阪神大賞典(3着)の内容を自分としては高く評価しているので、距離は大丈夫だと思って天皇賞に決めました。牡馬相手だから厳しいだろうけれど、京都は走ると思うから」と笑顔で愛馬の健闘を期待していた。

 史上3頭目の天皇賞・春連覇に挑む(16)マイネルキッツは、角馬場で20分ほど体をほぐしてから坂路に向かい、4ハロン66秒9でこの日の調整を終えた。騎乗した福田調教厩務員は「相変わらず進んでいかないけど、リラックスしている証拠ですよ。この感じなら折り合いの心配は全くいらないですね」と、長距離戦が得意なキッツらしい姿に笑みが浮かぶ。「あと残り1日。やることをやるだけです」と万全の状態で向かうため気を引き締めた。

 木曜追いの(15)エアシェイディは、角馬場で軽めの運動を消化した。「きょう、明日と2日間、楽できるので、体の減りも最小限で済むでしょう」と中鉢調教助手は輸送の不安を打ち消す。1日朝に出発し、サービスエリアなどで時間調整をしながら、場内が静かになる最終レース終了後に到着する予定。「折り合いはつく馬。あとはこの距離で最後に伸びる体力が残っているかどうかですね」と中鉢助手。状態や輸送よりも、未知の距離がカギとなりそうだ。

 産経大阪杯を勝った(10)テイエムアンコールは、角馬場調整。柴田見調教師は「コースに出すと行ってしまう。今回は折り合いがカギだから、あまりテンションを上げたくないから」と意図を説明した。引き上げてきたアンコールは落ち着きがあり、陣営の思惑通りのようだ。「あとはジョッキーとうまく呼吸が合えばいいね」と浜中騎手に任せるだけだ。

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