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第51回札幌記念(23日、札幌11R、GII、3歳上オープン国際(特指)、定量、芝2000メートル、1着本賞金6800万円 =出走15頭)四位洋文騎乗の5番人気ディサイファが好位から早めに先頭に立つと、後続の追撃を抑え、3着までタイム差なしの大接戦をモノにした。重賞3勝目。タイム1分59秒0(良)。今後は毎日王冠(10月11日、東京、GII、芝1800メートル)から天皇賞・秋(11月1日、東京、GI、芝2000メートル)に向かう。2着は8番人気ヒットザターゲット、3着は4番人気ダービーフィズ。
さわやかな風が吹く札幌で、アタマ+アタマ差の激闘を制して真っ先にゴールへ飛び込んだのはディサイファ。秋のビッグタイトル獲得へ、最高の手応えをつかんだ。
「いやぁ強かったですね。頑張りました。最後は小牧さん(2着ヒットザターゲット)がすごい脚で一瞬かわされるのではと思ったけど、よくしのいでくれました」
札幌記念初勝利を飾った四位騎手が、パートナーをねぎらった。
道中は逃げ馬トウケイヘイローを前に行かせての2、3番手。これまでにない積極策でレースを進めた。1000メートル通過が58秒9のハイペースで先行馬の手応えが軒並み苦しくなる中、ディサイファだけは違った。力強く抜け出して、外から急襲したヒットザターゲット、インを突いた同厩舎のダービーフィズを退けた。
小島太調教師は「全体的にやわくて、(出世が)2年遅れたが、今は馬がどんどん良くなっている。見ていて楽しいよ」と6歳夏を迎えても成長を続ける愛馬に目尻が下がりっぱなし。四位騎手も「自分でポジションを取りにいって勝ったのだから、評価できる」と胸を張った。
視野に入るのは当然、GI。すぐに、毎日王冠から天皇賞・秋へ向かうローテーションが発表された。昨年は天皇賞・秋12着、ジャパンC15着と高い壁にはね返されたが、トレーナーが「昨秋とは違う」と力を込めれば、主戦ジョッキーも「今年はどれだけやれるか楽しみ」と目を輝かせる。充実の6歳秋へ。ようやくディサイファの視界に頂上がはっきり見えてきた。 (板津雄志)
★23日札幌11R「札幌記念」の着順&払い戻しはこちら
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