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日曜の阪神メーンは牝馬限定のGIIIマーメイドステークス(14日、芝2000メートル)。混戦ムードのハンデ戦だが、今春のクラシックで好走した3歳馬アースライズに注目だ。オークス4着の実績は光り、ハンデ49キロならば、古馬相手でもチャンスは十分。2006年ソリッドプラチナム以来の3歳馬Vへ、力が入る一戦だ。
1勝馬でも春のクラシックで上位をにぎわしてきた実力は侮れない。桜花賞8着、オークス4着のアースライズが、2006年ソリッドプラチナム以来となる3歳馬での優勝に意欲満々だ。
「オークスで、あれだけ走ってくれましたからね。今回は(ハンデ)49キロで戦えますし、今後のためにも走ってほしいです」
9日朝の栗東トレセンは薄曇りだったが、渋田助手の表情は晴れやかだった。桜が15番人気、樫が13番人気の低評価を覆す激走。この2冠の前にはフラワーCで2着。負けた相手は、のちのNHKマイルC2着アルビアーノだけに、高く評価できる。
前走のオークスから中2週。クラシックに出走した3歳牝馬のほとんどが夏休みを迎える中、年長馬相手へのチャレンジを陣営は選択した。「レース後、2、3日様子を見て、思っていた以上に状態が良かったので挑戦することに。例年、手薄なメンバーになることも分かっていたので」と渋田助手が説明する。デキの良さについては担当の吉田助手が保証。「前回よりいいと思いますよ、馬の気配は。この馬なりにカイバも食べていますから」と胸を張った。
9日は坂路をキャンターで駆け上がり、10日の最終追い切りに備えた。「操縦性が高くて、レースが上手です。どこからでも競馬ができますからね。一戦ごとに力をつけていますし、コースも問題ない」と渋田助手は好勝負を期待する。
常識的には今の時期の3歳馬よりも、完成度の面で古馬が有利なのは間違いないが、クラシックで掲示板に載った馬のマーメイドS参戦は初めて。鞍上は調整中だが、軽ハンデの49キロで戦えるのだから、楽しみは広がるばかりだ。アースライズが若さを武器に古馬を圧倒する。 (宇恵英志)
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★軽ハンデ馬が好走
マーメイドSはハンデ戦となった2006年以降、50キロ以下のハンデだった馬が4頭も連対を果たしている。いずれも人気薄だけに、今年の場合、49キロのアースライズだけではなく、50キロのカノン、フェリーチェレガロあたりにも気を配りたい。
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