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東京開幕週は3日間開催で中日の日曜に毎日王冠(GII、芝1800メートル)が行われる。天皇賞・秋の前哨戦で好メンバーが集結。中でも注目はエプソムCを勝ったルージュバックだ。紅一点となるが、能力はここでも見劣らない。4カ月ぶりでも好仕上がりで、このレースの結果次第で秋の目標が決まる重要な一戦となる。
1年4カ月の長いトンネルを抜けて、春の最後に光が差したルージュバックは夏場の休養で充電完了。GIタイトル獲得を目指す秋のスタートラインに立つ。
「前走のエプソムCは本来持っている力を見せられて、ホッとしました。牧場で順調に乗り込んできましたし、帰厩後の動きもいい」
大竹調教師が4カ月ぶりでも順調な仕上がりを強調する。
エプソムCはそれまでの鬱憤を晴らす鮮やかな勝利だった。意識的に体を絞り452キロ(前走比6キロ減)のシャープなシルエットで臨み、中団からメンバー最速となるラスト3ハロン32秒8の豪脚で大外を一気に突き抜けた。主戦の戸崎騎手も「ようやく本当に強い競馬を見せられた」と完全復活をアピールした。
この夏は福島県のノーザンファーム天栄で休養し、9月24日に美浦へ帰厩。2日にWコース6ハロン83秒0を馬なりでマークし、「馬体は前走と同じぐらいで出せそう」と大竹師はうなずいた。
今回はGI3勝のロゴタイプ、ドバイターフを勝ったリアルスティールをはじめ牡馬の強豪がズラリ。このレース自体、牝馬の勝利は1993年のシンコウラブリイまでさかのぼらなければならない。それでもトレーナーは「この馬は牡馬と一緒のレースの方が成績がいい」と自信をのぞかせる。確かに牡馬相手できさらぎ賞、エプソムCなど全4勝をマーク。負けたのは距離が長かった有馬記念(10着)だけだ。
「好走している距離とコースなので楽しみ。この結果で今後の方向性(天皇賞・秋かエリザベス女王杯)が決まると思います」と大竹師は語る。
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