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今週は小倉競馬場で北九州記念(18日、GIII、芝1200メートル)が行われる。サマースプリントシリーズが始まった2006年以降、牝馬は対象39レースで25勝。『夏は牝馬』の言葉通りの強さを見せている。そこで、ハンデ52キロの6歳牝馬ザッハトルテに注目だ。前走のCBC賞で4着と地力強化を証明。重賞初Vを狙う。
猛暑が続く中、『夏は牝馬』の格言通りに6歳牝馬のザッハトルテが元気いっぱいだ。今年に入っての地力強化には目を見張る。2走前にはヴィクトリアマイル(16着)でGI初出走を果たし、前走のCBC賞では4着と、重賞初制覇が視野に入ってきた。
「重賞でもやれる手応えはつかんだ。ヴィクトリアマイルも掛かって16着だったけど1着とは0秒8差。体質が強くなったことで、春先から随分と力をつけていますね」
涼しい風が吹き抜けた13日の栗東トレセン。牧田調教師が、静かにうなずいた。
前走後は放牧に出て、7月31日に帰厩。「ふっくらして帰ってきて、いい雰囲気。中間もカイバをしっかり食べて、状態はいいですよ」と指揮官。「前走は久しぶりの1200メートルだったけど、スピードに対応してくれた。今回は2戦続けての1200メートル。すべてにおいてプラスが見込める」と、前進を確信する。
サマースプリントシリーズで牝馬は2006年の初年度と11年に全勝するなど、39戦で25勝。北九州記念も過去7回で牝馬は4勝2着4回。さらに、ハンデ52キロの牝馬が3勝2着2回の好成績だ。
小倉の芝コースは初めてで、右回りも久々となるが、牧田調教師は「小倉の軽い芝は合うんじゃないかな。力をつけて充実している今なら右回りも問題ないし、時計の速い決着になっても大丈夫」と意に介していない。そして、「前走と同じ52キロ。チャンスはある」と胸を張った。ザッハトルテが、開業3年目での重賞初制覇をもたらすか。 (森本昭夫)
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