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福島競馬が終了し、新潟競馬が開幕する。日曜メーンは新潟名物、芝直線1000メートルでスピードを競うGIIIアイビスサマーダッシュ。注目は全5勝中、3勝をこの舞台で挙げている6歳牝馬ビラゴーティアラだ。前走の駿風S快勝後は、ここ1本に照準を合わせて調整され、好仕上がりを見せている。自慢の瞬発力を武器に、得意の直線競馬で重賞初制覇を目指す。
重賞初挑戦でも、直線競馬ならヒケはとらない!! 全5勝中、新潟の芝直線1000メートル戦で3勝している6歳牝馬ビラゴーティアラが、アイビスサマーダッシュでタイトル獲りに挑む。
今回と同じ舞台で行われた前走の駿風Sは前半は中団で脚をため、残り400メートルからスパートすると、馬群の中から力強く抜け出して快勝した。
「前走後は放牧を挟み、ここを目標に調整。美浦に帰厩してからも3本追い切っているし、今週追えばいい感じに仕上がると思います」
開業6年目の松山将調教師がデキの良さを強調する。4歳前半までは目立つ存在ではなかったが、日本では新潟にしかない直線競馬がビラゴーの出世を後押しした。
「入厩当初は体も380キロぐらい(前走時424キロ)で、牝馬特有のきつい気性でしたが、今は随分と成長。無理使いしなかったのも良かったけど、馬って変わるんだなと改めて思いましたし、少しサチノスイーティーとだぶりますね」
サチノスイーティーは2006年のアイビスSDの覇者で、松山将師が平井雄二厩舎の調教助手時代に何度も跨っていた馬。サチノで培った経験がビラゴーに十分に生かされている。
「直線競馬は馬自身が走り方を理解しています。ベストの条件だし、重賞でも楽しみ」とトレーナーは力を込める。
昨年の覇者パドトロワも参戦するなど相手は強くなるが、過去12回で牝馬が9勝と活躍しているうえ、前走が条件戦だった馬も3勝と、実績よりも舞台適性が重要になるレース。メンバー中最多の千直3勝をマークしているビラゴーティアラなら、チャンスはおおいにあるはずだ。 (片岡良典)
★千直は外枠有利
アイビスSDが7月に組まれるようになった2006年から7年間でも〔7〕枠が2勝((13)2勝)、〔8〕枠が3勝((16)(17)(18)1勝ずつ)と外枠の馬に好成績が集中。馬場の内はほとんどのレースで使用されるのに対し、外はほぼ千直でしか使用されない。このため、馬場の外は常に良好な状態が保てる。また、スターティングゲートは通常のレースでは内ラチ沿いに置かれるのに対し、千直は外ラチ沿い。これにより、外の馬は容易に外ラチ沿いを走れる。
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