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タレントの安田美沙子(27)が名付け親となったハンナリト(牝)が、11日の札幌新馬戦でデビューする。「はんなり」は、安田の出身地・京都府で「上品で明るく華やかなさま」を意味する言葉。明るい鹿毛の馬体は約410キロと小柄だが、全体的なバランスがよく気品を放つハンナリト。実戦でも華麗な走りを見せたい。
ミサミサの“愛馬”が11日の札幌芝1200メートルで待望のデビュー戦だ。
ハンナリトは6月11日に札幌競馬場に入厩。26日にゲート試験に合格し、今週を目標に調教を進めてきた。「馬体がよく見た目がいいし、調教の雰囲気もいいですからね」と小笠原調教厩務員は目を細める。速い追い切りは先週と今週の2本だけだが「牧場でだいぶ乗り込んできたようですから」と小笠原調教厩務員。体はスッキリして、太め感はない。
1日に札幌ダートで5ハロン71秒7、3ハロン39秒7-12秒7を一杯に追ってマークし、外マイネルマッシモ(2歳未勝利)と併入も、手応えは優位。札幌ではずっと調教に騎乗している田中博騎手は「ビッシリと追ったのは初めてでしたが、すでにレースを使っている馬よりも走りましたからね。実戦に行っていいのかもしれません」と好感触。8日は札幌ダートで同じく外マイネルマッシモと併入。5ハロン67秒3、3ハロン38秒5-13秒0と全体的な時計を大きく詰めて臨戦態勢を整えた。
若い牝馬だけにうるさい面があり「気性的にはまだ幼いですね」と小笠原調教厩務員。「レースで落ち着いていてくれれば」と、田中博もその点は心配な様子だ。それでも「カイバはしっかり食べています」と小笠原調教厩務員が言うように、約40分の引き運動を消化した9日も、馬房ではカイバ桶から顔を離さず、小柄だが、食欲は旺盛。逞しさも備えている。
父ネオユニヴァースは03年の皐月賞&ダービーの2冠馬で、初年度産駒から今年のダービー馬ロジユニヴァースを出すなど絶好調。母の姉には01年桜花賞などGI3勝テイエムオーシャンがおり、曾祖母エルプスは85年桜花賞馬。血統的にも筋が通っている。
今年は、ほしのあきさんが命名したハシッテホシーノがオークス(8着)に出走するなどの活躍。ハンナリトも続きたい。(下村静史)
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