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第12回アイビスサマーダッシュ(22日、新潟11R、GIII、3歳上オープン、芝1000メートル、1着賞金3800万円=出走18頭)安藤勝己騎手騎乗の7番人気パドトロワ(牡5歳、栗東・鮫島一歩厩舎)が中位から抜け出して快勝した。勝ちタイムは54秒2(良)。
1馬身1/2差の2着に5番人気エーシンダックマン、さらにクビ差の3着には4番人気エーシンヴァーゴウが入った。1番人気に支持されたビウイッチアスは10着に終わった。
夏の新潟名物重賞、直線だけで行われるスピード勝負を制したのは、昨年まで7連覇していた牝馬ではなく、牡馬パドトロワだった。
ハクサンムーン、エーシンダックマンがスピードに任せて飛ばす中、パドトロワがその直後をやや追っつけ気味に追走。残り200mを迎えると上位2頭のスピードに陰りが見えはじめた。ここからパドトロワが2頭の間を力強く抜け出す末脚を発揮。最後は2着馬に1馬身1/2差をつける完勝劇を演じた。
見事に勝利をエスコートした安藤勝己騎手は「前走あたりから歩様が良くなって、今回は息遣いも良かった。力はある馬なんだけど、いつも状態がいいわけじゃないからね。状態さえ変われば秋も楽しみ」と昨年2着だったスプリンターズSの借りを返す可能性をうかがわせた。
パドトロワは父スウェプトオーヴァーボード、母グランパドドゥ、母の父フジキセキという血統。この勝利で通算成績は21戦7勝(うち海外1戦0勝)となった。重賞は初勝利。安藤勝己騎手、鮫島一歩調教師はともに同レース初制覇。
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