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AJCCの追い切りが18日、東西トレセンで行われた。休み明けの有馬記念(4着)で存在感を示したルーラーシップは3頭併せで最先着。伸び脚、反応とも申し分なかった。ナカヤマナイトはびっしりと負荷のかかる追い切りを消化し、確実に上昇してきた。
弾むようなフットワークが、今年に賭ける意気込みを物語っていた。有馬記念4着のルーラーシップが、豪快な動きで2012年の第一歩を踏み出した。
気温マイナス2度と冷え込むなか、福永騎手を背にCWコースに登場すると、トパンガ(牡6、1600万下)、ディアデラバンデラ(牡3未勝利)を追走してスタート。落ち着いてゆったりしたフォームだが、手応えは抜群。直線で最内に入れてもユーイチの手綱は微動だにせず、外のトパンガを1馬身半、中のディアデラをクビ差かわしてフィニッシュした。タイムは6ハロン85秒1と目立たないが、ラスト3ハロン38秒8-12秒3を楽々とマーク。何より余裕のある走りが、数字以上の状態の良さを感じさせた。
「いいね。時計は速くないけど、躍動感があったよ」
騎乗したユーイチの笑顔が、状態の良さを雄弁に語る。「調教で乗るのは金鯱賞(1着)以来だけど、それほどいいと思わなかった。きょうは追ってからが、いい走りだったね。しかも(ウッドチップと)芝では全然走りが違うから」。実戦タイプのルーラーが調教で鋭い動きができたことは心強い限りだ。
有馬記念ではスタートで出遅れ。超スローペースを最後方から追走し、直線は外を回って4着まで追い上げた。宝塚記念(5着)以来の休み明けだったが、能力の高さを見せつけた。清山調教助手も「あの内容は評価できますね。1度使って上向いているし、胸を張って存在感を示して欲しい」と、ここはGIを勝つための通過点という気持ちだ。
昨年、挑戦したドバイ(シーマクラシック6着)には今年も登録(シーマ&ワールドC)。勝てば2年連続挑戦も見えてくる。世界に羽ばたくためにも、GIIでは負けられない。 (柴田章利)
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