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ここは名手のジャッジに丸乗りの手。久々にエビショーの口ぶりが滑らかだったイスラボニータ◎で果敢に攻める。
滅多にマスコミ受けするヤワな発言をしない蛯名騎手をして、「今回はらしさがある。ここのところの休み明けでは一番いいんじゃないか」との評価。昨年の2冠馬ドゥラメンテなどが立ちはだかる難局を前にしての物言いとあって、これはストレートに信用したいところだ。
酸いも甘いも知り尽くすベテランのジャッジはやはり的確。イスラにまつわる過去の“エビショー・ジャッジ”を振り返ると実に分かりやすい。
「とにかく順調にこれている」と“順調”を強調した一昨年の皐月賞はご存じのとおり1着。一転して、「1週前はまだモコモコしていた。ギリギリの仕上げではない」と表現した昨年の中山記念は見事(?)5着に終わっている。全14戦中13戦で跨がってきたイスラの背中を最も知る男の言葉を軽く扱うと、痛い目に遭うということだ。
しつこく、低評価だった昨年の当週追いを思いだすと、5F68秒0-53秒5-39秒7-12秒7で、確かに時計的にもイスラらしさはなかった。が、今年は同66秒3-52秒0-38秒3-12秒6とまさに雲泥の差。けいこをつけた直後の“’16エビショー・ジャッジ”を聞いていただこう。
「この馬のけいこだった、うん、順調だね。昨年の中山記念はピリッとしない感じだった。今年はずっと順調にこれているのがいい」
さて、みなさんお気付きだろうか。一見、何の変哲もないコメントに感じるだろうが、実は皐月賞時と同じキーワードが含まれている。“順調”が、それも2回も。もう、たかがコメントとは言わせない。当欄は皐月賞時に例えられたチーターにいよいよ戻った、とジャッジしたい。
“究極の3連単”は1着に(6)イスラボニータ、コンビ3戦3勝のルメール騎手に手が戻る立ち回り上手(10)アンビシャスを2・3着に固定した計10点で仕留める。(夕刊フジ)
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