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◆カグニザント(美・国枝、牡、東京日曜新馬、芝1800メートル)
《戦評》スタートはややゆったり出たが、すぐにエンジンがかかって先手を奪った。前半1000メートル62秒6というマイペースに持ち込むと、直線は後続を突き放す一方。5馬身差の圧勝劇を演じた。一般的に、スローペースになると着差はつきにくくなるが、上がり3ハロンを最速タイの34秒6でまとめての5馬身差は非凡な瞬発力の裏付けと言える。
《血統》(父ネオユニヴァース、母インコグニート、母の父ゴーンウエスト)=母の半弟に京都記念勝ち馬で皐月賞2着、ダービー3着、香港ヴァーズ2着など活躍したシックスセンス(父サンデーサイレンス)。祖母デインスカヤは仏GII勝ち馬で、近親もコンスタントに活躍しており、典型的な芝の中距離向き血統と言える。デビューは遅れたが、晩成タイプではなく、比較的早い時期から活躍できる血統背景の持ち主だ。
《課題&将来性》楽に先手を奪ったように前向きな点は評価できるが、ややスピードが勝ちすぎている印象がある。精神面のコントロールがきくかどうかが出世のカギ。逆に言えば、非凡なスピードと瞬発力を自在に発揮できるようになれば、相当な活躍が見込める素材だ。
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