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つい先日のこと。朝の情報番組でお天気キャスターが、「関東地方も梅雨入りしたとみられる」とのたまった。(……“みられる”? ずいぶん心もとない言い方じゃないか……何なんだ、その無責任な言い様は……)と思い「梅雨入りの条件・定義」を調べてみたところ、モノの本にはこう書いてあった。「平年の梅雨入り前後に晴れが続いた後、週間天気予報で雨や曇りが続くと予想される時『梅雨入りしたとみられる』と発表する」
(何だそりゃ……?)思わず心の声。そもそも梅雨入りには定義がないのだ(笑)。(……それじゃ、いい加減な言い方になっても仕方ない訳だ。気象予報士ってのは、ずいぶん気楽な仕事だな)と思い、頭の片隅で「あの歌」を思い出した。そう、童謡“てるてる坊主”だ。
てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ
皆さんはこの歌の3番の歌詞を知っているだろうか?
てるてる坊主 てる坊主 それでも曇って泣いたなら そなたの首をチョンと切るぞ
これがこの歌の3番の歌詞なのだ(笑)。
雨が降ったら首が切られる。「梅雨入りしたとみられる」なんて表現がまかり通る世界ではない。まさに命がけの状況で、神通力があるとかないとかそんなことに関係なく、てるてる坊主にとっては文字通り「負けられない一戦」で、イベント当日の雨乞いならぬ“晴れ乞い”の緊張感はハンパない。
気象庁にも見習ってもらい、今後はキッパリ「梅雨入り確定!」と言ってほしいものだ。……なんて考えながら朝食を頬張り、今年初めて作ってみた自家製梅ジュースを飲んだ。
さて、雨が降れば首を切られ、負けられないのはてるてる坊主だが、「負けられない」一戦という響きで思い出すのはもちろん競馬だ(笑)。特に今週土曜、函館競馬場のメイン競走・函館2歳Sといえば、負けられない馬たちの競演。今週は“負けられない”金言で勝ち馬予想をしてみよう。
曰く「函館2歳ステークスは負けられない馬を選べ」。
函館2歳Sで過去好走した馬を見てみると、その殆どが「こんな馬、いたっけ……?」という馬ばかりで、近10年の優勝馬でその後重賞を勝った馬はわずかに3頭。好走するケースも2~3歳の時期に集中していて、古馬になってから重賞路線で活躍している馬はほとんどいない。つまり“ここが目一杯の勝負”という馬が勝つレースで、勝ち馬予想もそういう目で馬柱を眺めたほうが良い。
エンドレスサマーは1戦1勝。函館芝1200mの持ち時計1.09.4は優秀で、「逃げて上がり最速の34.6秒」も素晴らしい。父アルアインも、5戦4勝の皐月賞から引退までに獲った重賞はG1大阪杯1つと早熟寄りの競走成績で、この馬もここが最大のチャンスという匂いがプンプンする。
悪友のI田氏と今シーズン最後のハマグリ採集の日程を決めた。決戦は7/19、奇しくも「決戦の金曜日」(笑)。前日、私も何十年かぶりにてるてる坊主を吊り下げてみよう。それでも曇って泣いたなら……。そなたの首をチョンと切るぞ~(笑)。
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2024年10月23日(水) 05:00
©サンケイスポーツ
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