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共同通信杯の追い切りが7日、東西トレセンで行われた。昨年の最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルは、栗東坂路で素軽い動きを披露。前走後は放牧を挟んでさらに良化しており、今年も強いパフォーマンスを見せてくれそうだ。
王者の風格を漂わせ、余力十分に駆け上がった。栗東坂路でジャンタルマンタルが最終追い切り。高野調教師が好気配を伝えた。
「1週前追い切りで川田ジョッキーが乗って馬にスイッチが入り、前進気勢が強いなと感じるところがあったので、穏やかにするように丁寧にやりました。全く無理せずいい動きでした」
前半はゆったり運び、じわじわと加速ラップを刻む。しまいはシャープに伸びてラスト1ハロン11秒9(4ハロン55秒6)をマークした。全体時計は強調できるものではないが、1週前追い切りは同じく坂路でその日の最速タイとなるラスト1ハロン11秒6(4ハロン52秒4)を計時しており、もう強い負荷は必要なし。「仕上がりは問題ないです」とうなずいた。
デビューから3連勝で朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得。その朝日杯FSは好位のインから楽に突き抜け、高いレースセンスを改めて示した。「ポジショニングも決して楽ではなかったけど、早め先頭から押し切るというのは強くないとできないわざだったと思います」と振り返る。
前走後は宮城・山元トレセンに放牧に出て、英気を養った。短期間の休養ではあったが、効果はてきめん。「体重自体は変わっていないけど、筋肉のボリュームがすごくて、メリハリのある馬体になりました。(川田)ジョッキーも『肉体の成長はすごい』と言っていました」とパワーアップに目を丸くする。
今回の舞台は東京芝1800メートル。関東圏での競馬、左回りも初めてだが、世代の頂点に君臨するには越えなければならない壁だ。「無敗のチャンピオンホースとして、当然負けられないと思います。穏やかに走ってくれれば、おのずと結果は出るのではないでしょうか」と師。万全の態勢を整え、4連勝でクラシックへと進む。(増本隆一朗)
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