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武豊騎手(54)=栗・フリー=が29日、負傷のため東京9R以降で予定しいていた3鞍の騎乗をキャンセル。天皇賞・秋のドウデュースは戸崎騎手に乗り替わりとなった。8Rの直前にターフビジョンで乗り替わりの一報が流れると、競馬場内が騒然となった。
負傷したのは、東京5Rブラックライズ(7着)の騎乗後。検量室前で脱鞍の際に馬が暴れて右腿を蹴られた。自力で検量室に入り、すぐに氷水で負傷箇所をアイシング。その後は天皇賞ほか3鞍の前検量を行っていたが、腫れがひどくなって騎乗を断念した。
松葉づえ姿で出てきた武豊騎手は「乗れないですね。本当に残念。無念です。折れてはいないけど、筋挫傷。どんどん痛くなって腫れもひどくなって…。いいメンバーがそろったのに少し水を差す形になってしまって申し訳ないです。早く復帰できるように頑張ります」と唇をかみ締めた。
戸崎騎手に乗り替わった2番人気ドウデュースは、4番手でイクイノックスをぴったりとマークしたが、直線に入ると本来の伸び脚を発揮できす7着に敗れた。戸崎騎手は「イクイノックスを見る形で進めたが、力む面があったのが最後に影響したと思います」と肩を落としていた。
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