まだウマニティ会員ではない方へ
会員登録(無料)するだけで、予想的中に役立つさまざまなサービスを無料で利用できます。
収支100万円超えの猛者がズラリ
全国トップ予想家たちの予想閲覧
予想に必携の高精度スピード指数
「U指数」を重賞で全頭公開
勝率40%超えを誇る堅軸候補
「凄馬」をメールでお知らせ
TVでも紹介!設定は10万通り以上
あなただけの予想ロボが作れる
この他にも20以上のサービスを無料で提供!
ウマニティプロ予想家・霧が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。
【グレートサンドシー】
前走の昇竜Sにおいて、絶望的な位置から脅威の追い込みを決めた本馬。
この勝利のインパクトもあってか、ユニコーンSでも上位人気を集める可能性が高い。
当然筆者も予想を行うにあたり、有力馬については色々な観点から考えているのだが、本馬に関しては、考えれば考えるほどキャラクターが定まらないという沼にハマっているのだ。
なぜそのような惨状になったのか、自分の思考をまとめる意味でもここに書き綴っておきたい。
まず指数的な見地から見ていくと、重賞級の馬によく見られる“新馬戦のレースレベルの高さ”が本馬にもある。
2着のホロニックパスとの差こそ僅差だったが、このホロニックパスは続く未勝利戦で相当にレベルの高い走りで勝ち上がっているので、重賞級が2頭いるレースだったと判断していいだろう。初戦の時点で上級クラスで戦えるだけの片鱗は見せていたということだ。
しかし、判断が難しくなるのはこの後からである。
2戦目に選択したのはユニコーンSと同じ舞台設定のヒヤシンスSだったが、ここから本馬のスタートダッシュはとにかく鈍くなる。単純に出が悪く、芝スタートもあってかその後の進みも悪い。道中は道中で砂被りを気にしたり、ガツンと行きたがったりと、鞍上が何度か上体を起こすようなシーンが見られた。
終盤まで馬群の中で揉まれる形になったのもあるが、捌いてからの伸びがジリジリとしていたことを考えると、1600mは僅かに長いのではという印象を受けた。
陣営もそうした感触があったのか、3戦目に選択したのは1400mの昇竜S。
ヒヤシンスSのイメージだと、距離を短くすることで多少道中がスムーズになる……はずが、この時もスタートダッシュが鈍かった上、道中は内目で砂被りを気にしたか、鞍上が促しても進んでいかない。
結果、勝負どころではかなり外を回る形になり、エンジンに火がついたのは直線を向いてから。
この破天荒なレースぶりのせいで、筆者に“1400mでは忙しく、1600mでは長い”という、何の役にも立たないイメージが植え付いてしまったのである。
これでレースレベルが低いとなれば軽視できるのだが、指数的にはしっかりとレベルは伴っており、ユニコーンSの登録メンバーの中でも上位評価ができる数字なのだから始末が悪い。
そして血統に関しても、本馬は掴み所がない。
本馬の父はイントゥミスチーフ。自身は短距離~マイルで活躍しているが、父としてはケンタッキーダービー馬であるオーセンティックやマンダルーン、ブリーダーズカップダートマイルを勝ったゴールデンセンツやライフイズグッド、同じくブリーダーズカップのフィリー&メアスプリントを勝ったコヴフェフェやダミーン等、短距離〜中距離まで幅広いタイプの産駒を出している。
日本での代表産駒はジゲンやイモータルスモークがいるが、この2頭はいずれもスプリンター。その他の産駒も上級条件まで勝ち上がる馬は短めの距離に適性がある馬が多い。
この父に加え、本馬の母父モアザンレディの血も短距離志向が強いので、血統構成だけ見ると今度はスプリンターであっても不思議でないように思えてくるが、本馬のレースぶりやゆったりとした跳びの大きな走法、そして父の産駒のバラエティの豊富さから、スプリンターともまた違うイメージが強く、真の適性がどこにあるのかという点が非常に不透明なのだ。
一つだけ確かなのは、“砂を被らないほうがいい走りができる”のだろうということ。
レベルの高かった初戦は外の2番手からの競馬だったし、昇竜Sでも豪快に伸びたのは前に馬がいなくなってから。前述の通り、内目で運んでいた道中は進んで行かなかったし、馬群の中で砂を被りながら揉まれる形になったヒヤシンスSも、道中でスムーズさを欠いていた。
ここまでスタートダッシュが利いたのはダートスタートだった初戦だけなので、引き続き芝スタートとなる今回、発馬が決まるか否か、その後に砂を被るか被らないかで、走りも結果も大きく変わる可能性があるだろう。
理想形である“発馬が決まって砂も被らない”形になれば好勝負可能な能力はあると見るが、“発馬も決まらず砂も被る”可能性も十分にあり、“発馬が決まっても砂は被る”や“発馬は決まらなかったが砂は被らず済む”だった場合は最早どんな走りをしてくるのか想像もつかない。
そう考えると、人気の割に非常にリスクの高い存在に思えるが、そうして嫌った時に限って豪脚炸裂してくるのが競馬の難しさである。悩みは深い。
○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!
霧プロの最新予想ページはこちら
※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
コメント投稿
コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。レース情報
最新注目競走馬
総賞金ランキング |
|