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父は国家公務員で大蔵省の役人だった。今でいう財務省だ。それだけ聞けばさぞかし凄い御父上を…と言われそうだが、全く別の意味で父は“凄い人”だった。
中学2年のある日のこと。母が病気で寝込み弁当を作れず、父が代わりに作ってくれた。普段から料理など全くしない父が早起きし、一生懸命弁当を作ってくれたのだ。何を作っているかは分からなかったが、張り切っている父を見るとどうしても聞けず、中身を見ずに私は弁当を持って行った。
家を出る時父は私にこう言った。「お前が好きなものを入れたからな!楽しみにしていろよ!」
そして迎えた昼食。その日は土曜日で昼食後は部活という流れだった。隣の席はバスケ部で初恋の女の子。彼女もまたお弁当を持参していて、二人は並んで仲良く昼食を食べました…と言いたいところだが、弁当箱を開けた次の瞬間、私は蓋を閉じてしまった。
「お父さん、何を作ってくれたの?なんか茶色かったね!ハンバーグかな?」女の子が訊く。 「何かなぁ…良く分からないけど…なんかお腹空いてないなぁ…俺、部活行くわ。」 「え?さっきまでお腹空いたって言ってたじゃない?」 「いや、さっきまでは空いてたけど今は空いてない。」 「え~!?何それ?おかずは何だったの?」 「…「何でもいいじゃん!とにかく俺、部活行くわ…」 全く嚙み合わない会話もソコソコに、私は弁当箱をカバンの奥に仕舞い込み部活に向かった。
弁当箱には一体何が入っていたのか?それは絶対に女の子に見せてはならないものだった。あろうことか、スズメの串焼きが入っていたのだ!
「好き」と言った覚えは断じてない。だがゲテモノ市場で珍しい食材を買ってくる叔父に勧められて食べた時、確かに美味しいと言った。美味しいとは言ったが…。それを弁当のおかずに入れてしまう父が怒れて怒れて…帰って大喧嘩になったのを思い出す(笑)。
以来父が私に弁当を作ることはなかった。母はごくありふれた普通の弁当を作ったが、仕事が出来るとか出来ないとか、稼ぐとか稼がないとか、そんなことと関係なく女性の家事力は凄いと思った一件だ。
女性が凄いと言えば競馬にもそういうレースがあり、今週メインのシルクロードステークスはまさにそんな格言が存在するレースの一つだ。紹介しよう。
曰く「シルクロードステークスは軽ハンデの実力牝馬を狙え」。
当該レースが中京に移設されて2年。実績は少ないが例えば昨年は牝馬の1、2決着でハンデは55、54kgだった。勝ったメイケイエールはファンタジーステークスとチューリップ賞を勝ち、2着のシャインガーネットも3歳時にファルコンステークスを勝った。
ナムラクレアは明け4歳牝馬。小倉2歳ステークスを勝ち、桜花賞3着後、函館SSを勝つなど、活躍ぶりは十分に実力を示している。56.5gならば勝負できると見たい。
彼女が勝ったら母に弁当でも作って届けてみよう。父には悪いが料理の腕は私の方が遥かに上だ(笑)。
(文:のら~り)
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