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1番人気のアートハウスが好位追走から直線で力強く抜け出し、昨秋のローズSに続く重賞2勝目を挙げた。昨年は果たせなかったGⅠ取りに向けて最高のスタートを切った。エスコート役の川田将雅騎手(37)=栗・フリー=は18年連続のJRA重賞勝利だ。
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どんよりとした尾張の空と対照的に、輝かしい未来につながる好発進だ。アートハウスが今年初戦で重賞2勝目。主戦を務める川田騎手がうなずいた。
「パドックでまたがったときからとても穏やかでした。競馬までも非常に穏やかに迎えることができ、こういう結果につながったと思います」
3番手で運び、直線は重馬場でも比較的いい状態の真ん中へ。緩い流れながら折り合いを欠くことなく、メンバー最速の末脚を繰り出して押し切った。「これだけ雰囲気が変わって、レース内容も良くなりました。これを続けていければ、と思います」と目を細めた。
秋華賞2着だった母パールコードのリベンジを期した前走は5着。オークス7着に続いてGⅠには手が届かなかった。その後は休養し、3カ月ぶりの始動戦で馬体重は10キロ増の482キロ。中内田調教師は「調教の段階から以前ほど難しいところを出さなくなっていました。心身ともに成長してくれていましたね」と進化をアピールした。
今後は未定ながら、見据えるはGⅠの頂のみだ。(山口大輝)
■アートハウス 父スクリーンヒーロー、母パールコード、母の父ヴィクトワールピサ。栗毛の牝4歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。馬主はHHシェイク・ファハド。戦績7戦4勝。獲得賞金1億2972万9000円。重賞は2022年GⅡローズSに次いで2勝目。愛知杯は中内田充正調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。馬名は「アートハウス」。
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