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【沢田康文の欧州リポート】凱旋門賞でジャパンvs日本馬

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 14日のパリ大賞(パリロンシャン、芝2400メートル)に出走したジャパン(愛=A・オブライエン、牡3)が断然人気に応えてGI初制覇を飾った。国名や地名を用いたネーミングはクールモアグループの馬によく見受けられ、他の主な活躍馬には2014年の英愛両ダービーを制したオーストラリアがいる。秋の大目標は今回と同じ舞台で行われる10月6日のGI凱旋門賞の見込み。日本馬との対戦を楽しみにしたい。

 パリ大賞当日は前座として行われた芝2800メートルのGIIモーリスドニュイユ賞で、昨年の凱旋門賞にも出走(11着)したウェイトゥパリス(牡6)が優勝。仏シャンティイで開業するイタリア人のA・マルチアリス調教師の管理馬で、鞍上はC・デムーロ騎手と、チームイタリアの勝利だった。

 このレースで話題になったのが、口取りにも参加したオーナーのパオロ・フェラーリオ氏の92歳という年齢。同氏はフランスで3頭の競走馬を所有しているそうで、頻繁に競馬場も訪れ、愛馬の重賞初制覇に「競馬人生で最良の日」とコメントした。

 エリザベス女王は93歳の今年もロイヤルアスコットに全日程で臨席。現在、英国に長期滞在中のディアドラを所有する森田藤治氏も、同馬での17年紫苑S秋華賞が当時84歳にしてそれぞれ重賞、GI初制覇だったという。競馬は長いロマンを追えることを感じさせたウェイトゥパリスの勝利だった。 (在仏競馬記者)

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