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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 15 | 牡4 | 57.0 | 幸英明 | 栗 橋口慎介 | 476(-2) | B | 1.59.8 | 5.2 | 2 | 34.9 | ③④②② | ||
2 | 2 | 4 | 牝5 | 54.0 | 石川裕紀 | 美 栗田徹 | 460(-6) | 2.00.0 | 1 1/4 | 20.7 | 9 | 34.9 | ③②⑤④ | ||
3 | 1 | 2 | 牝6 | 54.0 | 丸田恭介 | 美 池上昌和 | 448(+2) | 2.00.0 | クビ | 50.7 | 13 | 34.6 | ⑧⑦⑧⑥ | ||
4 | 2 | 3 | 牡4 | 56.0 | 津村明秀 | 美 林徹 | 488(-2) | 2.00.1 | クビ | 4.7 | 1 | 35.3 | ①①①① | ||
5 | 5 | 9 | 牡4 | 56.0 | 田辺裕信 | 美 国枝栄 | 510(-10) | 2.00.2 | 3/4 | 27.2 | 12 | 34.9 | ⑨⑨⑥⑥ | ||
6 | 6 | 12 | 牡4 | 57.0 | 菅原明良 | 美 尾関知人 | 508(+2) | 2.00.4 | 1 1/2 | 94.3 | 14 | 35.2 | ⑦⑦⑥⑥ | ||
7 | 7 | 13 | セ7 | 58.5 | 団野大成 | 栗 斉藤崇史 | 456(-14) | 2.00.5 | アタマ | 16.6 | 8 | 34.9 | ⑪⑬⑫⑨ | ||
8 | 1 | 1 | 牡6 | 58.0 | 田中勝春 | 栗 森秀行 | 470(--) | 2.00.5 | クビ | 6.1 | 4 | 35.1 | ⑪⑨⑧⑨ | ||
9 | 3 | 5 | 牡5 | 57.0 | 斎藤新 | 栗 安田翔伍 | 510(-4) | 2.00.6 | 1/2 | 14.0 | 6 | 34.6 | ⑮⑮⑯⑬ | ||
10 | 7 | 14 | 牡4 | 56.0 | 三浦皇成 | 栗 須貝尚介 | 496(-2) | 2.00.8 | 1 1/4 | 9.6 | 5 | 35.9 | ②②②② | ||
11 | 4 | 8 | 牡6 | 57.0 | 永野猛蔵 | 美 上原博之 | 504(-2) | 2.00.8 | クビ | 16.1 | 7 | 35.3 | ⑨⑨⑫⑨ | ||
12 | 8 | 16 | 牡7 | 57.0 | 大野拓弥 | 栗 中尾秀正 | 498(0) | 2.00.9 | クビ | 217.3 | 16 | 35.9 | ⑤④④④ | ||
13 | 5 | 10 | 牡5 | 57.0 | 戸崎圭太 | 美 久保田貴 | 462(-4) | 2.01.1 | 1 1/4 | 21.6 | 10 | 35.4 | ⑪⑬⑭⑬ | ||
14 | 6 | 11 | 牡4 | 58.0 | 松若風馬 | 栗 宮本博 | 474(-4) | B | 2.01.1 | アタマ | 5.7 | 3 | 35.7 | ⑪⑫⑧⑨ | |
15 | 3 | 6 | 牡8 | 58.0 | M.デムー | 栗 高橋義忠 | 478(-2) | 2.01.3 | 1 1/4 | 23.5 | 11 | 35.6 | ⑯⑮⑭⑮ | ||
16 | 4 | 7 | 牡7 | 57.0 | 木幡育也 | 美 小桧山悟 | 464(+6) | 2.03.5 | 大差 | 194.8 | 15 | 38.1 | ⑤④⑧⑮ |
ラップタイム | 12.4 - 11.6 - 11.5 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.0 |
---|---|
前半 | 12.4 - 24.0 - 35.5 - 48.1 - 60.7 |
後半 | 59.1 - 46.7 - 35.0 - 23.4 - 12.0 |
■払戻金
単勝 | 15 | 520円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 15 | 220円 | 2番人気 |
4 | 530円 | 9番人気 | |
2 | 1,040円 | 13番人気 | |
枠連 | 2-8 | 1,420円 | 3番人気 |
馬連 | 4-15 | 6,510円 | 28番人気 |
ワイド | 4-15 | 2,380円 | 34番人気 |
---|---|---|---|
2-15 | 4,030円 | 54番人気 | |
2-4 | 6,470円 | 69番人気 | |
馬単 | 15-4 | 10,090円 | 43番人気 |
3連複 | 2-4-15 | 75,570円 | 230番人気 |
3連単 | 15-4-2 | 274,320円 | 957番人気 |
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土曜日の福島芝のレース結果、近年の七夕賞の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
福島競馬場は開催2週目。この中間、雨量計で観測された降水は水曜日の2ミリだけ。土曜日の開催中は雲の多いどんよりとした天気ながらも、まとまった雨はなく、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
開幕週を経たことで、使われたなりの傷みが内柵沿いに出始めている。そのぶん前週と比べれば、最後の直線で馬場の3~4分どころを通る馬の勢いが増しつつある様子。そのあたりは留意すべきだろう。
土曜日の結果を振り返ると、枠順については真ん中より内が優勢。ただ、2ケタ馬番で唯一馬券に絡んだのが芝2000m戦。それもフルゲートの大外枠から勝ち切っている。中距離戦に限れば、立ち回り次第で大きい馬番を引いた馬にもチャンスがあると捉えてもよさそうだ。
芝競走8鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、2、3、2、3、1、5、2番手。3着以内馬の多くを4角4番手以内の馬で占めている。反面、4角5番手以降から馬券に絡んだ馬のほとんどが、1800~2000mのレースだった。つまり、中距離戦であれば待機勢でも上位進出可能な馬場とみて差し支えない。
ちなみに、今開催において施行された芝2000mのレースは4鞍(7月8日終了時点)。勝ち馬4頭中3頭が4角を5番手以降で通過、4角3番手だった残る1頭にしても3角を7番手で通過していた。芝2000m戦では、想像以上に控える戦法をとった馬が優位の立場にある。その点は気に留めておいたほうがいい。
日曜日開催中の降水確率は40%前後(7月9日7時の時点)。雨が降れば使用頻度の高い内寄りの傷みが進み、内柵を頼る逃げ・先行馬の勢いが衰える可能性もある。降水がなければ、これまでと似たような傾向に落ち着く公算が高い。ゆえに、芝2000mで行われる七夕賞に関しては、末脚のしっかりしたタイプが最も狙い目となりそうだ。
絞り込みの線引きは難しいが、ここは近走で上位の上がり3ハロンタイムを記録している馬に注目。そのなかでも、近4走内にJRAのレースにおいて、上がり3ハロン2位以内を複数回マークしている馬にスポットをあてたい。
なお、過去5年の勝ち馬はいずれも、七夕賞と同距離の芝2000m戦における1着経験、かつローカル小回り(函館・福島・小倉)での1着経験、かつ夏場(7~8月)のレースにおいて3着以内の好走経験があった。先述した上がりの要素とセットで押さえておきたい傾向だ。
今回の出走メンバーで、要点(近4走の内容+芝2000m実績+ローカル小回り実績+夏場の実績)を満たしているのは、①エヒト、⑤カレンルシェルブル、⑬ヒンドゥタイムズ。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×日刊競馬「久保木正則」が七夕賞を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 久保木正則(日刊競馬) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第23回は七夕賞について山口吉野プロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【山口吉野】ー数字が証明する驚異の◎精度!レースV回顧を軸に展開する総合予想
パトロールビデオのレース回顧により、着順や着差から判断できない、競走馬一頭ごとの能力や適性を徹底分析。ウマニティでも安定した回収率を計上する山口吉野プロに七夕賞の予想をお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
七夕賞は前傾ラップで上がりが掛かる状況になりやすいので、その適性に合う馬を見極めることと、能力の割にハンデが軽い馬や重い馬を把握することがポイントです。また馬場によって枠の有利不利が異なるので、当日までの天気や馬場の把握も重要になります。
―お話のあったハンデについですが、その軽重を見極める際に注意している点はあるでしょうか。
条件戦がオープンに引けを取らないレベルで行われることがあり、格上挑戦の馬は、能力が高いのにハンデが軽い、というケースが発生しやすくなります。ハンデは大体、実績で決まるので、各馬の近走のレースレベルや展開の有利不利を見極めて、能力を把握することが重要になります。
―なるほど。たしかに、機械的に決めている印象を受けることがあります。コース適性の観点から、福島芝2000m出走がプラスに働く馬、反対にマイナスに働く馬がいればお願いします。
福島2000mがマイナスに働く馬はグランオフィシエです。この馬は左回りや東京でのパフォーマンスが高く、距離延長ローテが得意な馬なので、小回り2000mへの距離短縮はマイナスに働く可能性が高いです。プラスに働く馬は、昨年の七夕賞のパフォーマンスが高かったエヒトです。
―ありがとうございます。気になる馬から、セイウンハーデスついてお聞きします。前走は不良馬場のG3で2着でした。馬場適性があってこその走りとみているのか、馬場を問わずG3レベルだと能力上位とみているのかを含め、当馬の評価をお願いします。
セイウンハーデスは休み明けだった3勝クラスの競馬法100周年記念で、掛かって外を回るロスがありながら楽に勝ったので、この時点でG3でも通用する能力を示していました。他馬を気にする面と常に折り合いが課題になる気性から、戦法はハナがベストの馬だと判断します。新潟大賞典のメンバーでは能力の割にハンデが軽かったうえ、ベストの逃げで道悪の適性もあったので、高いパフォーマンスを発揮したという評価です。
―クラスに通用する能力はあって、ハナがベストですか。今回は同型がいるので、そのあたりは気になりますね。もう一頭、サンレイポケットなのですが、この馬はピークアウトしているとみていますか。
サンレイポケットは2021年がピークで、昨年から今年にかけて徐々にパフォーマンスが低下し衰えています。実績があることで、能力の割にハンデが重いという状況になるので、斤量面では不利です。
―2021年はG1でも頑張っていた年ですね。好きな馬なのですが、強調材料は少ない感じですか。現状、軸として考えている馬を理由付きでお願いします。
馬場や枠順やオッズが分からないと軸を決められませんが、能力の割にハンデが軽いと思う馬はバトルボーン、フライライクバード、出否未定のレインフロムヘヴンです。
―フライライクバードですか。これは楽しみです。人気サイドで危険だと思う馬はいるでしょうか。
フェーングロッテンは近3走全て楽逃げで展開に恵まれて好走し、能力の割にハンデが重くなっています。枠順次第ですが近走より展開が厳しくなるリスクも高く、パフォーマンスを下げる可能性が高いです。
取材後記:ハンデ戦に対する考えなどは非常に参考になりますね。フライライクバードには好枠を引いてほしいものです。
【スガダイ】ー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロに七夕賞についてお聞きしました。
―荒れるイメージの強いハンデ重賞ですが、どの馬に注目しているでしょうか。
セイウンハーデスですね。
―昨年はプリンシパルSを勝ち、ダービー、菊花賞で経験を積みました。
クラシックではいい結果が出なかった馬ですけど、セントライト記念4着などいいところはあったんですよね。菊花賞は初ブリンカーで物凄いペースで引っ張り、レコード決着を演出しました。ブリンカーは逆効果かなと思いましたが、休養後もつけたまま出走し3勝クラスを強い勝ち方で突破しました。前を捕まえにくい流れのなか、好位からわりと外を回しつつ、楽な手応えで差し切ったんですよね。
―インパクトのあるレースで印象に残っています。前走の新潟大賞典は不良馬場で2着でしたが、重賞初制覇の期待をもてるでしょうか。
新潟大賞典はかなりの不良馬場で、どんな競馬になるかと見ていましたが、カラテには競り負けたとはいえ、3着には8馬身差ですから。走ったから上手いんでしょうけど、そこまで道悪が上手い馬か? という気もしますし、力をつけていると判断していいと思いますよ。引き続き調教の内容も良く、控える競馬もできるので、力どおり走れるなら重賞制覇のチャンスだと思いますね。
―ありがとうございます。昨年このレースを勝ったエヒトはどうでしょうか。
去年のこのレースを勝って以降も実績を積んで、今年は4キロ増ですよね。楽なレースにはならないと思うんですけど、去年の七夕賞はかなりハイレベルだったので、同じくらい走れるなら斤量増でも勝ち負けゾーンに入ってくるのではないかと。
―状態的をどう見ていますか。海外帰り初戦になりますが。
まず、去年は絶好調で、森厩舎とはいえ凄まじい時計を連発していたんですよね。その後、七夕賞ほどの時計を出していないなかでも、チャレンジCやAJCCでも善戦しているので、ベースの力がアップしていると考えています。今回は1週前に坂路で自己ベストを出していますし、最終追い切りはどうなるかわかりませんけど、この暑い時期に合うめずらしい馬かもしれないですよ。
―なるほど、最終追い切りにも注目ですね。条件戦からの好走も時折見られるレースです。3連勝で重賞初挑戦のテーオーソラネルにひと言お願いします。
今、かなりデキがいいと思うんですよね。3走前、2走前と逃げ切りを決めて、前走は行けなくて控える競馬になり、前残りの流れでダメだと思ったところ差し切りましたからね。内を上手く捌けたとはいえ、強いんだろうなと。今回のウッドの追い切り内容を見ても、時計を大きく詰めていて、どんどん上昇している感じがあります。前走控える競馬が出来たのは良く、しかも内をするする上がってきたのを見ると、小回りへの適性も高そうです。乗り替わりはちょっと気になりますけど、さほど人気にもならなそうですから、狙って面白いんじゃないですかね。
―前走は驚きでしたね。控える競馬ができるのは良いというお話がありましたが、どうも今年は前に行く馬が多いような気もします。そのなかで、逃げ候補で人気を背負いそうなフェーングロッテンをどう見ていますか。
今回逃げられるかどうかわからないですけど、一応ラジオNIKKEI賞を勝ったときは控えていますからね。必ずしも何が何でも逃げなきゃダメってタイプじゃないですし、前走の鳴尾記念はボッケリーニに早めに来られて、「あれ、これダメかな」ってところから粘りました。なかなかしぶとく、タフな展開にも強いので、押さえますよね。
―先行馬多数の組み合わせでも外せないですか。新馬戦でダノンベルーガに負けてから4連勝中のバトルボーンはどうでしょうか。
わりと高評価し続けてきた馬ですけど、今回は休養期間が長引きましたしね。ルメール騎手から津村騎手に替わるのもどうかなと。正直、前走で底を見せた感じもするんですよね。ただ、休養期間が長いので、その間に強くなっているかもしれないですよね。なので、人気と最終追い切りを見ないと……。火曜の段階では何とも言い難いです。
―エヒト同様、最終追い切りに注目ですね。最後に挙げていただいた以外で注目している馬がいればお願いします。
スタッドリーですかね。出走できるかわかりませんけど、直近2走の敗戦は距離で片づけていいと思うんですよ。ダイヤモンドSはモレイラさんがもっていかれましたし、前走を見てもきつそうだなという。AJCCも長かったと思うんですよね。そのなかでも、差のない競馬だったので、2000mで脚を溜める競馬をすればもっとやれる馬だと思います。出走できるなら、少し押さえたいです。
取材後記: スタッドリー、出られるといいですね。人気サイドの馬はおおむね高評価のようです。
以上、プロ予想家2名の七夕賞への見解と注目馬を紹介しました。なかなか軸を決めるのが難しそうです。お二方とも高評価はセイウンハーデスですかね。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われる七夕賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①エヒト【A】
栗東坂路単走(6日)。手前の使い分けに粗さがあるのは相変わらずだが、全体的に見れば活気良くパワフルに登坂できている。回転鋭い脚さばきは目を引くものがあるし、ラストの反応も良かった。常に稽古では動く馬とあって、見極めに難しい面はあるが、気配自体は昨年1着時と遜色ない。力を発揮できる態勢とみる。
②ホウオウエミーズ【C】
美浦南W単走(5日)。脚どりはしっかりしており、集中力も最後まで途切れていない。その点は好感が持てるものの、かなりのピッチ走法ゆえ、このメンバーに入ると動きの伸びやかさという面で見劣りする。この走りを活かすには、他勢の決め手が削がれる馬場、加えて展開の恩恵も欲しい。
③バトルボーン【A】
美浦南W併走(5日)。四肢のさばきが柔らかく、フォームも伸びやか。前向きな部分を出しながらもタメはきいているし、軽いゴーサインに対する反応もいい。鈍い面が目についた、1週前に比べれば様子は随分と良くなった。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
④ククナ【B】
美浦南W単走(5日)。若い頃と比べてストライドが狭まり、ピッチ走法に近い形になった印象。ただ、フォームのブレは少なく、キビキビと集中して駆けることはできている。もう少し首の使い方がよくなればといったところだが、鞍上の促しに応えるべく、懸命に前へ進もうとする姿は好印象。現状の力を出せる態勢とみたい。
⑤カレンルシェルブル【B】
栗東CW併走(5日)。オメガレインボーに先着を許す内容で見映えは悪いが、かき込み鋭いフットワークは上質。手応えには余裕を残していたし、コーナリングと手前替えもスムーズだったことから、予定通りのメニューと捉えるのが妥当だろう。少なくとも、前回の最終追いより雰囲気はいい。
⑥サンレイポケット【B】
栗東坂路単走(5日)。中身の濃い攻めを1週前に施した効果もあってか、当時の硬い面が大分解消されている。もう少し迫力が欲しいものの、脚どりはしっかりしており、ラストまで低い姿勢を保つこともできていた。体調は良さそうなので、あとは本番で自身から競る闘争心を取り戻せるか否か。そのあたりが焦点となる。
⑦トーラスジェミニ【D】
美浦南W単走(5日)。ハミ受け自体は悪くないのだが、鞍上の促しに対する反応が薄く、しまいの伸びはひと息。軽く気合をつけられた程度でグイグイと脚を伸ばしていた、好調時の動きに比べると物足りなさを覚えてしまう。良化に手間取っている感は否めず評価はしづらい。
⑧ガロアクリーク【B】
美浦南W単走(5日)。直線で別の併せ馬2頭を瞬時に抜き去った脚は目を引いた。ただ、そのあと鞍上が首を押さえつけて仕掛けたことが嫌だったのか、頭を上げる仕草を見せていた点は気になるところ。今回は弾力性の高い脚さばきを評価してのB判定にとどめておきたい。
⑨レッドランメルト【B】
美浦南W併走(5日)。コーナーを上手に回ると、直線では併走相手のハヤヤッコに顔を向けて威嚇しながら、悠々と前に出て先着。ゴール板を過ぎても脚勢が衰えることはなかった。最近の成績こそ右肩下がりだが、もっと着順を上げてきても、おかしくない攻め気配ではある。
⑩グランオフィシエ【B】
美浦南W併走(5日)。先行する僚馬を追いかける形から、しっかりと先着を果たした。ただ、鞍上の仕掛けに対する反応が渋く、スピードに乗るまでに時間を要するあたりは変わっていない。体調は悪くなさそうだが、現状の走りを最大限に活かすためには、他馬がキレを削がれる馬場の出現が不可欠のように思える。
⑪フェーングロッテン【B】
栗東坂路単走(5日)。頭の位置が高く、首の振り方も若干雑に映るが、いつものことなので心配には及ばない。体幹はしっかりしており、テンションのコントロールもできている。前回の状態を上回るまでには至らないかもしれないが、劣ることもない。いい意味での平行線だろう。
⑫ショウナンマグマ【C】
美浦南W単走(5日)。抑え切れないほどの手応えでコーナーを回る。その後もスナップが効いた、キビキビとしたフットワークで駆けていた。その一方、ラストの仕掛けに対する反応が渋いのは相変わらず。もうひと伸びあればいいのだが……。良くも悪くも平行線、といったところか。
⑬ヒンドゥタイムズ【B】
栗東CW併走(5日)。脚さばきは力強く、四肢の可動も滑らか。鞍上の促しに対する反応も良かった。動きの質だけなら、水曜追いのメンバー上位に位置する。惜しむらくは1週前に引き続き、直線で手前を替えなかったこと。まともに切り替えていれば優にA判定の内容だった。
⑭テーオーソラネル【A】
栗東坂路併走(5日)。手応え劣勢の併入ゆえ見た目は良くないが、この馬自身は促しにきちんと対応していたし、ラストの伸びも良かった。これは相手が動けていたと捉えるのが妥当だろう。上体高めの走りだが、四肢の可動は滑らかで、バランスもいい。好内容だった1週前の気配を上手にキープしている印象。上々の仕上がり。
⑮セイウンハーデス【A】
栗東坂路単走(6日)。1週前にハードな攻めを施したにもかかわらず、テンションが上がりすぎていないのは良い傾向。緩い内容でも、それなりに折り合いはついていたし、体も柔らかく使えている。きちんと追えば、まだまだ伸びそうな余韻を残しているのもいい。デキは高いレベルで安定している。
⑯シフルマン【B】
栗東CW単走(5日)。軸ブレの少ない安定したフォームでテンポ良く進んでいるし、脚どりもしっかりしている。推進力を上に逃すような完歩もあったが、大きく割り引くほどではなく、全体的に見るとバランス良く走れている印象。長期休養明けだが、稽古の動きを確認する限り、その影響はさほど窺えない。侮れない存在だ。
◆カレンルシェルブル・安田翔師「今回はゆったりと運んで後半勝負がしたい」
◆ガロアクリーク・上原博師「前走は1年ぶりで心身ともきつい中、悪くない内容。上積みは見込める」
◆ククナ・栗田師「週ごとに走りに柔らかみが出ている。先週より反応も良くなった」
◆グランオフィシエ・久保田師「小回りの福島なら2000メートルの距離は克服できると思う」
◆サンレイポケット・西加助手「2000メートルは実績がある距離。近走と違う結果を期待したい」
◆シフルマン・中尾師「小回りで坂が緩いコースはいい。前々でレースができれば」
◆ショウナンマグマ・尾関師「福島コースはプラス。距離が課題だが、能力は引けを取らないと思う」
◆テーオーソラネル・竹内助手「使うごとに良くなっています」
◆トーラスジェミニ・木幡育騎手「集中力を最後まで保って最後まで頑張ってほしい」
◆バトルボーン・林師「切れというより持続力で勝負するタイプ。初の輸送競馬をうまくクリアできれば」
◆ヒンドゥタイムズ・斉藤崇師「2000メートルに良績がある。今回もいい形で競馬ができれば」
◆フェーングロッテン・宮本師「福島は去年、勝っているので合っていると思います」
◆ホウオウエミーズ・池上師「前走の疲れは回復。馬場は少し荒れている方がいい」
◆レッドランメルト・国枝師「条件は合っている。重賞でもやれると思っているので、良馬場でやりたい」
2013年以降(過去10年)の性別成績を確認すると、牡・せん馬の【10.9.10.110】に対し、牝馬は出走数が少ないこともあるが【0.1.0.12】と苦戦気味。なお、後者で唯一の2着馬は、2走前に重賞で2着連対圏を確保していた。近2走内に重賞連対(2着以内)経験のない牝馬は、過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
②ホウオウエミーズ ④ククナ
2013年以降の1~2着馬延べ20頭の前走使用クラスを検証すると、みなOPクラス(海外重賞を含む)のレースに出走していた。条件クラス組は、2着連対圏に届きそうで届かない状況が続いている。
(減点対象馬)
③バトルボーン ⑭テーオーソラネル
2013年以降、前走が国内のG3以下のレース、かつ前走の単勝人気が9番人気以下だった馬が、当レースで2着連対圏入りしたケースはゼロとなっている。該当馬は疑ってかかりたい。
(減点対象馬)
②ホウオウエミーズ ⑦トーラスジェミニ ⑧ガロアクリーク ⑨レッドランメルト ⑩グランオフィシエ ⑫ショウナンマグマ ⑯シフルマン
2013年以降、前走が国内のレース、かつ前走の3角通過順位が1番手だった馬が、七夕賞で3着以内に入った例は皆無。前走で積極策をとっていた馬は、今ひとつの結果に終わっている。
(減点対象馬)
⑪フェーングロッテン ⑫ショウナンマグマ ⑮セイウンハーデス ⑯シフルマン
国内戦を経由してきた馬の前走における馬体重については、458キロから508キロの範囲内が一応の目安。2013年以降、この条件を満たしていなかった国内組は、いずれも2着連対圏に達していない。
(減点対象馬)
②ホウオウエミーズ ⑤カレンルシェルブル ⑨レッドランメルト
2013年以降の1~3着延べ30頭全馬が、同年に1戦以上を消化していた。七夕賞が年明け初戦となる馬は、評価を下げたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
③バトルボーン ⑯シフルマン
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波乱含みのハンデ重賞で、1~3着を決め打ち的中させるのは容易ではないが、軸馬選びに悩むことはない。直近5年を振り返ると、毎年「U指数3位以内かつ4番人気以内」の馬が連に絡んでおり、2021年は3位で2番人気のトーラスジェミニが鮮やかに勝利、そして2022年は該当馬が2、3着に入った。今年もこの傾向を重視し、近走内容が良く上位人気が予想される1位⑮セイウンハーデス(99.6)、3位⑪フェーングロッテン(97.5)をまずは押さえておきたい。
その一方で、低指数かつ下位人気の穴馬が3着に突っ込んでくる例が多いのも、このレースの大きな特徴となっている。直近5年の3着馬の最低指数は87.1とハードルが低く、2018年はパワーポケット(12位、12番人気)、2019年はロードヴァンドール(14位、12番人気)、2021年はショウナンバルディ(9位、9番人気)がそれぞれ波乱を演出した。3連勝馬券を購入する際は、流しやフォーメーションの3列目に手広く穴馬を配置することを推奨する。
今年の指数下位勢からは、良血が花開いた感のある10位④ククナ(95.1)と、重賞3着後に引き続き54キロで戦える11位②ホウオウエミーズ(95.0)の2頭を注目馬として取り上げたい。
昨年はルーラーシップ産駒のエヒトが勝利するほか、3着にも同産駒のアンティシペイトが入り、2着にはキングカメハメハ産駒のヒートオンビートが入線。1~3着までをキングカメハメハの直系で占める結果となった。なお、2年前の21年も1着トーラスジェミニ(父キングズベスト)、2着ロザムール(父ローズキングダム)、3着ショウナンバルディ(父キングズベスト)と同系統の馬たちで上位を独占していたことを踏まえれば、キングカメハメハだけでなく、その父にあたるKingmamboの直系にまで意識を広げるべきだろう。
また、近年は「母の父ディープインパクト」が存在感を放ち、20年2着ブラヴァス、20年4着ヒンドゥタイムズ、22年1着エヒト、22年2着ヒートオンビート、22年3着アンティシペイトと出走した5頭のうち4頭が馬券に絡む活躍を見せている。
エヒトは、父ルーラーシップ×母ヒーラ(母の父ディープインパクト)。父、母の父、どちらも近年の傾向から強調しやすい血統となるが、「父キングカメハメハ系×母の父ディープインパクト」は「1-2-1-0」と底を見せていない配合でもある。本馬においてはトニービンやノーザンテースト、Sadler's Wellsなど、過去の傾向からも評価に値する血脈が多いことも好印象だ。昨年より4kg増の58kgを背負うが、史上2頭目の2連覇なるか注目したい。
ククナは、父キングカメハメハ×母クルミナル(母の父ディープインパクト)。エヒトと同様に本馬も「父キングカメハメハ系×母の父ディープインパクト」となる興味深い配合。なお、キングカメハメハ直仔は20年2着ブラヴァス、22年2着ヒートオンビートが好走しており、前者とは母系5代以内でBlushing Groomを持つことにも共通点を見出せる。相手なりに走れることが強みの一族でもあるので、ハンデ戦を存分に活かしたいところだろう。
ホウオウエミーズは、父ロードカナロア×母エミーズスマイル(母の父アグネスタキオン)。同じ母の父となる馬には20年3着ヴァンケドミンゴを挙げられるが、同馬とは父系祖父がキングカメハメハという共通点も持つ。また、キングカメハメハとトニービンを併せ持つ配合は、22年1着エヒトなどを出したルーラーシップを想起させるものでもある。本馬は全5勝が稍重~重の道悪巧者。馬場が痛みやすい福島とあれば、出番があっても不思議ない。
編集部(以下、編) 日曜日は中京でプロキオンS、福島で七夕賞が行われます。
新良(以下、新) いずれもフルゲートで、ハンデ戦と、ここ2年ほど大荒れの一戦。プロキオンSは中京施行時は堅い傾向だったので、今年は状況が変わるかもしれませんが、どのような決着になるかはまったく不透明です。
編 要するに、両レースともに難解であると。
新 はい。その通りです。絶対的な存在がいないので、軸馬探しは困難をきわめます。
編 加えて、当企画のターゲットは乗り替わり限定。大変だとは思いますが、なんとか馬券に貢献してくれそうな馬を推奨してください。
新 それはもう慣れっこですからね(苦笑)。与えられた条件のなかで、最善を尽くします。
編 馬選びの前に、まずはレース選び。どちらをメインターゲットにしましたか?
新 七夕賞です。個人的にかなりそそられる乗り替わりがありますので。
編 それはめちゃくちゃ興味深いです。結論をお聞かせください!
新 石橋脩騎手から永野猛蔵騎手に乗り替わる⑧ガロアクリークを狙います。
編 土曜日に続き、渋いラインの乗り替わりですね。リーディング順位的に大差はありませんが、重賞ということであれば、石橋騎手のほうに分がありそうな印象ですが……。
新 おそらく、それが世間の感覚だと思います。事実、永野騎手は重賞未勝利ですからね。
編 それでも注目するということは、大きな強調材料があるということですね。
新 その通りです。最大の推し要素は永野騎手のコース適性で、福島芝2000mを非常に得意にしています。永野騎手はダートの成績の良いジョッキーですが、このコースは芝で3番目、ローカルの芝では最も多く勝利している舞台で、信頼できるんです。
編 それは頼もしいですね。横の比較はいかがでしょうか?
新 コース勝率は11.8%と上々で、勝利数はメンバー中4位タイ。水準以上の成績をマークしています。石橋騎手の勝率が5.3%のコースなので、今回に限れば鞍上強化とみていいでしょう。
編 そういう背景があっての推奨なんですね。イメージ以上に、永野騎手に期待できることがわかります。
新 芝の重賞ではこれまで能力不足の馬ばかりに騎乗してきました。今回は重賞勝利の過去イチのチャンス。永野騎手本人も気合いが入っていることでしょう。
編 ガロアクリークはスプリングS勝ち、皐月賞3着の実績がありますからね。確かに、能力的には十分に足りる印象です。
新 度重なるケガで近年は思うようにレースを使えていませんでしたが、今回は1年ぶりの前走をステップに、次走へ駒を進めることができました。状態面が安定している証拠でしょう。
編 長期休養明けを叩かれての上積みが見込めると?
新 前走はハイペースを先行して見せ場たっぷりのレースを披露してくれました。順調なら上昇必至ですし、前走以上の走りが見られると思います。
編 過去実績からしても、能力全開なら勝ち負けの競馬に持ち込んでもまったく不思議ではありませんね。
新 G2以下の右回りは(1.0.2.2)という成績で、着外はいずれも4着。前走はトップハンデを背負わされましたが、今回はハンデ1キロ減。激走の条件は揃いました。
編 前走が二桁着順ですし、人気を集めることはないでしょう。絶好の狙い目になってくれそうです。
新 ガロアクリークの復活勝利と永野騎手の初重賞制覇に期待しましょう。そのうえで、デカい馬券をしっかり獲りたいですね。
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