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船橋で行われるマリーンカップは、数ある牝馬限定ダートグレードの中でもっとも本命党好みのレースだ。もともと船橋競馬場は、直線が長い上にスパイラルカーブが使用されており、後続馬でもトップスピードに乗せたまま3~4コーナーを回ることが可能。内ががっぽり開いてイン突きが決まることが少なく、強い馬が実力を発揮しやすいコースだ。
そのうえマリーンカップは、このあとの牝馬限定ダートグレードが7月のスパーキングレディーカップまで行われないため、GⅢながらトップクラスの牝馬が出走してくる。実際にJBCレディスクラシックが創設された2011年以降、前年のJBCレディスクラシック連対馬のこのレースでの成績は【3・2・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタ、2017年のホワイトフーガ。2着の該当馬は2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌールである。
また、前走のエンプレス杯の連対馬も、過去10年で【3・3・2・2】と有力。4着以下に敗れた2頭は、2013年のエミーズパラダイス(8着)と2017年のワンミリオンス(6着)だが、それらは前年のGⅠ、GⅡで連対実績がなかった馬。一方、前年のGⅠ、GⅡで連対実績があった前走エンプレス杯の連対馬は、2010年のラヴェリータ(2着)、2014年のアクティビューティ(2着)、2017年のアンジュデジール(1着)と、結果を出しているので、それらは信頼できる。
さらに今回と同コースの前年のクイーン賞の優勝馬の活躍も顕著で、このレースでの活躍は過去10年で【0・4・1・0】。優勝馬こそゼロだが、2着、3着なら信頼できる。2着の該当馬は2013年のレッドクラウディア、2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2019年の昨年のアイアンテーラー。3着の該当馬は2010年のユキチャンだ。
また、本命党好みのこのレースでも、穴が開くこともある。その中でも最有力は過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬だ。過去10年でもっとも人気薄の6番人気で連対した2017年の2着馬ララベルを始め、同年の3着馬リンダリンダ(4番人気)、2016年の2着馬馬ブルーチッパー(4番人気)、2020年の優勝馬サルサディオーネ(5番人気)もそれに該当。ララベルやサルサディオーネのように、前走で2桁着順に大敗していても、巻き返して来ることがけっこうある。ヒモ穴として一考することをオススメしたい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
・前年のGⅠ・GⅡで連対実績のある、前走エンプレス杯連対馬。
・前年のクイーン賞の優勝馬。
●穴馬候補
・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。
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