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第53回関屋記念(12日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3900万円 =出走15頭)北村宏司騎乗で1番人気のプリモシーンが、直線鋭く伸びて快勝。重賞2勝目を決めた。3歳馬の勝利は1996年のエイシンガイモン以来。3歳牝馬の勝利となると87年のクールハート以来、31年ぶりとなった。タイム1分31秒6(良)。クビ差2着が5番人気ワントゥワン。3着に3番人気エイシンティンクルが入り、ディープインパクト牝馬が上位を独占した。
新潟まつりに盛り上がる越後路で、才能あふれる若き乙女が躍動した。プリモシーンが1987年クールハート以来、31年ぶりの3歳牝馬制覇を成し遂げた。
「スタートをうまく出てリズム良く運べました。直線ではもう少し(追い出しを)待てばよかったのですが、力を振り絞ってまた踏ん張ってくれました」
この日の9RでメモリアルのJRA通算1300勝を達成した北村宏騎手は、新たな一歩に目を細めた。課題のゲートを無難にこなして中団につけると、直線では外から矢の伸び脚。残り1ハロン過ぎに内にヨレるシーンもあったが、体勢を立て直してワントゥワンの強襲を振り切った。勝ち時計はレコードに0秒1差と迫る好タイムだ。鞍上は菅原泰夫元騎手と並ぶ、関屋記念歴代最多の4勝目。手綱さばきにも円熟味を増している。
春のGIでは桜花賞10着、NHKマイルC5着とひと息だっただけに、「迷惑をかけたぶん、少しは返せたかな」と木村調教師はほっとした表情。3カ月の休養で馬体重10キロ増と成長し、「(馬体の)バランスが良くなったことで歩きやすくなり、過ごしやすくなっている」と心身両面で歯車がかみ合ってきた。
今後は福島・ノーザンファーム天栄へ放牧に出され、サマーマイルシリーズ最終戦の京成杯AHには向かわない公算が大きい。「夏にきつい競馬をしたのでしっかり間隔をあけたい。コツコツとやりますよ」と指揮官は将来を見据える。左回りのマイル戦で並みいる強豪を下したことは、来春のヴィクトリアマイルに向けても好材料。確かな成長を示したプリモシーンが、今度はGIでも堂々と主役を務める。(漆山貴禎)
★12日新潟11R「関屋記念」の着順&払戻金はこちら
プリモシーン 父ディープインパクト、母モシーン、母の父ファストネットロック。青鹿毛の牝3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績6戦3勝。獲得賞金9339万9000円。重賞は2018年GIIIフェアリーSに次いで2勝目。関屋記念は木村哲也調教師が初勝利。北村宏騎手は00年ダイワテキサス、10年レッツゴーキリシマ、13年レッドスパーダに次いで4勝目。馬名は「最高(イタリア語)+場面」。
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よくやった。
おめでとうございます。