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第44回共同通信杯(7日、東京11R、GIII、3歳オープン国際、別定、芝1800メートル、1着本賞金3900万円=出走13頭)蛯名正義騎乗、3番人気のハンソデバンドが2番手から直線早めに先頭に立って粘り切り、後続の猛追をしのいで、重賞制覇を遂げた。タイム1分48秒2(良)。ゴール前で一気に伸びた2番人気のダノンシャンティがハナ差の2着、1番人気のアリゼオが3着だった。
内、外が離れての大接戦。「差されたんじゃないか…」と半信半疑だったハンソデバンドの蛯名正義騎手だが、着順表示板の一番上に点灯したのは自身の勝利を意味する「6」だった。3連勝での重賞V。初騎乗での金星に笑顔が弾ける。
「ペースが遅かったのでなだめるのが大変でしたが、残っていてよかったです。本当にフットワークがいい馬ですし、今後が楽しみですね」
実戦での騎乗は初めてだったが、1週前の追い切りで感触を確認。レースは堂々と好位から進めた。直線に向いて、楽な手ごたえで抜け出し、最後は3頭の叩き合いをしのぎ切る味な内容だ。
これで未勝利戦からオープン、GIIIと破竹の3連勝。気になる今後について尾形充弘調教師は、「皐月賞かNHKマイルCか…。オーナーと相談して考えます」と頭を悩ませる。前向き過ぎる気性が当面の課題。二者択一の行方が注目されるところだが、どちらを選んでも主力の一角を形成するのは間違いない。
「だんだんどっしりとしてきたし、学習能力が高い」と評価するハンソデバンドについて、尾形師は「物見をするのに動きが俊敏。珍しいタイプです。これからの伸びしろもあるでしょう」とさらなる飛躍を見込む。W杯イヤーの今年、大混戦の中からきっちりゴールを決めた勝負強さで春のGI戦線をにぎわしてくれそうだ。(黒田栄一郎)
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