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【東西現場記者走る】ペイシャ「ハナ」から負ける気なし

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【東西現場記者走る】ペイシャ「ハナ」から負ける気なし

 1週間密着して秋華賞の勝ち馬を探すGI連載企画は4日目。枠順が発表され、担当する大阪サンスポの渡部陽之助記者(35)は〔6〕枠(11)番に入ったペイシャフェリスに注目した。京都内回りコースは平坦で直線が短く、先行馬に有利な舞台。先手を奪ってスピードを生かせれば、波乱を演出する可能性は十分にある。

 金曜日は枠順発表。各陣営の反応はさまざまだが、調教スタンドから最も離れた関東馬の出張馬房で、食指が動くコメントを聞くことができた。〔6〕枠(11)番ペイシャフェリスの高橋助手だ。

 「枠はどこでもいいと思っていたが、ここなら問題ない」と声を弾ませる。和田道調教師が大逃げ宣言をしたマイネグレヴィルが隣((10)番)にいるが、「テンのスピードはうちの方が速い。スタートセンスはいいし、ハナに行くつもり。自分のペースで競馬ができれば距離はこなせる。去年から一番使いたかったのが秋華賞ですからね」とまさに立て板に水だった。

 舞台の京都内回りコースは、直線が平坦で328・4メートルと短い。開幕2週目で馬場が荒れていないとなれば、基本的に先行有利の傾向だろう。同型がいて、展開は楽ではないかもしれないが、穴をあけるならこういう人気薄の先行馬。7番人気で逃げ切った3走前のアネモネSの再現も考えられないか。

 ただ、オークス17着以来というのは気になる。5カ月ぶりの実戦はどうなのか。「春はずっと使っていて、体がへたっていた。今回は休んでいるぶん、調教を積めているし、体も減ってこないから久々でもいいと思う」と高橋助手は説明する。では、距離は? 川島騎手に聞くと「これまで2戦(ともにマイル)に乗ってきましたが、距離が延びて楽しみだと思っていました。調子は本当にいい」と不安はないようだ。

 そして、高橋助手は「右手前が強く、コーナー、コーナーでうまく加速できるので右回りがいい。直線の短い京都の内回りはいいよ」とニヤリ。印の取捨選択をする上でも、意義のある一日だった。いよいよ、19日は結論だ。 (渡部陽之助)

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