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3歳のスピード自慢が集うOP「クロッカスS」(2月1日、東京、芝1400メートル)に、国枝調教師が桜花賞(4月13日、阪神、GI、芝1600メートル)を見据えるアスコルティが出走する。桜花賞戦線は昨年の阪神JF上位2頭(レッドリヴェール、ハープスター)が有力視されているが、脚質が正反対の快速馬が参戦すれば大いに盛り上がるはず。そのためにも勝ちたい一戦だ。
国枝厩舎の現3歳世代は、先週までショウナンアチーヴ(朝日杯FS2着)など5頭が勝ち上がっているが、実は新馬勝ちは1頭。その馬こそ、「大目標は桜花賞」と国枝調教師が期待するアスコルティ(牝、父デインヒルダンサー、母リッスン)だ。
とにかくデビュー戦が鮮烈。ほとんど馬なりのままラスト2F11秒0→11秒3の驚愕ラップを刻み、軽く3馬身突き抜けた。勝ちっぷりは新馬→エリカ賞を圧逃したバンドワゴンの“女版”を想起させるもので、「ノーステッキでしょ? 最後まで余裕があった証拠だろう」と、トレーナーの頬も自然と緩む。
29日の坂路もインパクト大。年末から時計が出やすい馬場とはいえ、馬なりで4F49秒4、ラスト1F11秒8はなかなか出せる数字ではない。
直前でここまでやれるのも、「気持ちに余裕があるのがいいところ。余計なところでイライラしない」と精神面がタフだからこそ。「そういう面を踏まえてもマイル(桜花賞)までもつと思う。その前に、前走と同じ舞台のここで結果を出さないと」。東から桜の秘密兵器が誕生だ。(夕刊フジ)
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