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【レパードS】タルマエ真夏の砂王!

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【レパードS】タルマエ真夏の砂王!

 第4回レパードS(5日、新潟11R、GIII、3歳オープン、ダ1800メートル、1着賞金4000万円=出走15頭)幸英明騎乗の2番人気ホッコータルマエが先行策から直線で抜け出し、ナムラビクターの追撃をクビ差でしのぎ重賞初制覇を達成した。タイム1分51秒8(良)。このあとは休養に入り、秋はジャパンCダート(12月2日、阪神、GI、ダ1800メートル)が最大目標となる。1番人気のイジゲンは3着に敗れた。

 32度の気温に負けぬ熱気を含んだ直線の攻防。巻き上がる砂煙からいち早く抜け出したホッコータルマエが、追いすがるナムラビクターとの叩き合いをクビ差で制して重賞初勝利をものにした。

 「馬が強かったです。抜け出すのが早かったので後から差を詰められたけど、最後はまた伸びてくれました」

 汗だくの顔をほころばせて幸英明騎手が愛馬のしぶとさをたたえた。スタートしてすぐに出ムチが3発、4発と入る。だが幸騎手は逃げるつもりはなかった。あくまでも馬群での競馬を避けるためだ。「ジャパンダートダービーは内でごちゃついて、もまれ弱さを出した。あれなら行ってしまえばよかった」と、5着に敗れた前走を分析。今回は外めの(12)番枠からスムーズな先行策で馬の能力を引き出す作戦に出た。4、5番手から直線を向くと前を行く馬をあっという間にかわして先頭に。ナムラビクターが直後から追い上げてきたが、最後まで前に出させることなくゴールした。

 「手応えが良すぎて早く先頭に立ってしまったけど、まだ余裕がありました。前走で負けたのは僕のミス。これからが本当に楽しみな馬だし、前走で負けた馬(ハタノヴァンクール)にまた挑戦して勝てるようにがんばります」

 幸騎手が秋以降の飛躍を誓えば、西浦勝一調教師も「一戦ごとに成長しているし、秋には大きいところ使っていきたいと思う」と、期待を募らせる。ハタノヴァンクールとは前走だけでなく端午Sでも敗退しているが、「使うレースはだいたい同じようなところになるから」とトレーナーはリベンジが楽しみな様子。この後は7日に新潟競馬場から直接、北海道日高町のファンタストクラブに放牧に出し、1戦挟んでJCダートのローテが有力だ。重賞ウイナーとなったホッコータルマエが、この秋、さらにパワーアップしてダート界で大暴れしそうだ。(柴田章利)

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