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天皇賞(秋)2着のペルーサが美浦の芝コースで軽快な動きを披露。懸念されるゲート難は解消されつつあり、打倒ブエナビスタへ気勢をあげた。ナカヤマフェスタは力強いフットワークで坂路を駆け上がった。凱旋門賞(2着)の疲れが尾を引くこともなく、順調に仕上がった。
ジャパンCは25日午後に枠順が確定。東日本地区はウインズ新橋、後楽園で26日午後2~7時まで金曜前売りが実施される。
未完の大器ペルーサには安藤勝騎手が2週続けて美浦に駆けつけ調教に騎乗。追い切りとゲート練習をこなして態勢を整えた。
「すごくリラックスしていい雰囲気です。前走と同じく、いい感じで落ち着いているし、デキは引き続きいいと思います」
アンカツが好感触を伝えたように最終追い切りは文句なしだった。芝コースでクリスタルウイング(牡5、1600万下)を2馬身ほど追いかけてスタート。鞍上の手綱は動かないまま、落ち着いた走りで僚馬をピタリと追走する。コーナーで内に潜り込んで馬体を並べると、最後まで集中した走りを見せた。5ハロン66秒7、3ハロン37秒6-12秒5を楽にマークし、ゴールを過ぎてからもすぐに緩めずに、負荷をかけられた。
「休み明けを2度使って大きくは変わらないが、元気で順調にきています」と藤沢和調教師。状態は高いレベルで安定しており、体調に関しては何の不安もない。
課題はスタートだけ。ダービー(6着)、毎日王冠(5着)、天皇賞(2着)と3戦続けて出遅れて、互角の勝負をする前に大きなハンデを背負ってしまった。「天皇賞は毎日王冠よりスタートは良かったけど、あまり上手ではなかった。引き続き練習していますよ」とトレーナー。根気強くゲート内駐立の訓練を繰り返し、お尻を下げないように馬具を工夫している。できる限りの策は尽くしており、あとは人馬にすべてを任すほかない。
「ゲートさえまともなら天皇賞は逆転まであったと思う。潜在能力は相当だからね」
アンカツが本気で打倒ブエナビスタを意識するペルーサの実力はいったいどのぐらいなのか。その答えは28日の東京競馬場で明らかになる。(高尾幸司)
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